手稲山(1023.7m)

 2月2日、3度目の正直で冬季登頂に成功しました。

2007年12月28日  

 まず最初に偵察を兼ね「布敷きの滝」まで挑戦した話から紐解きましょう。(えっ?長い?…流してください)
 夏山しか経験のない状態にも関わらず雪が少ないので、布敷きの滝くらいまでならば大丈夫だろう…と夏靴で挑戦してしまいました。

そして無事帰り着いたことで、私のくすぶりつづけていた登山心に油を注いだたようです。
(ちなみに防寒具は冬のウォーキング用でした)
体力作りを兼ね自宅前から徒歩で出発。
平和の滝入り口の登山口までは約1時間でした。
バス終点から登山口に向かう途中、渡った橋の上から琴似発寒川を見ると(左)雪が少ないようです。
最初の登山道は踏み跡がしっかり付いていて安心しました。

しかし…この時点で私は登山道に夏道と冬道の違いがあることを気付いていませんでした
まったくの散歩気分(反省)…
滝より先に行かず良かったぁ〜…




赤丸数字は1月12日分↓のガイドマップをクリックした画像に示した位置の数字です
@高圧線が最初に見える辺り(左)で踏み跡が2手に分かれ右にもついていました。

(何処に行くのかな…)と興味が湧きましたが、知らない道なので通り過ぎ…夏道をドンドン進みました。

順調に高度を稼ぎ2カ所の丸木橋もこけずにクリアして









無事、布敷きの滝に到着しました(滝の右側が夏道です)。
登山口から2・5キロの標識(標識から登山口方向を撮影しています)にザックを取り付け撮影して帰宅しました

散歩気分が…いけそう…とあらぬ自信に繋がります




2008年1月5日(1回目の挑戦)

同僚の*あお空さんから「夏道のほかに冬道があるのですよ」と教えられネットで調べてみると「高圧線から急な坂を登る…」らしい…とまあ…今考えると実にいいかげんな調べ方で再挑戦しました。
前回、高圧線の鉄塔方向へシッカリ!踏み跡があったので(それだ!)
…と大きな勘違いをして再挑戦です(トホホ…)
さすがに夏靴ではムリだろうと長靴を履きました
A左画像で踏み跡はシッカリしているように画像では見えますがドッコイ、一人分しか付いていないようです。

足跡を逸れると「ズボッ!」と太ももまではまります。
この鉄塔は2本目です
4本鉄塔を越さないと行けません





2本目の鉄塔を越して後ろを写すと、左画像です
雪が深くなり傾斜がきつくなります
B右は3本目の鉄塔付近で迷い沢方向を写しました









D峰を進むうちにピークがありました(左)
ここでアクシデント発生です
古い長靴なので外側が裂けてしまい
断熱層との間に雪がドッサリ入り込み
歩きづらくてしかたありません
先が見通せず大事を取ってこの日は引き返すことに決定しました
冬靴のほかに、雪に埋まらないスノーシューや
スキーの必要性をとても感じた次第です




1月12日(2回目の挑戦)

マップ上の赤丸数字が上の画像で説明した部分です
ずいぶん途中で彷徨っていた事が分かります
2回目の挑戦では、本格的に冬靴とスノーシューを購入し「これで装備は十分だろう」と、

またまた甘い考えでいたことを思い知らされました

12日の時点ではこのガイドブックを購入していませんので…再度、間違ったルートを挑戦してしまったわけです(トホホ)















(よ〜し今日こそ頂上だぁ〜!)との思いを胸に秘め
自宅を7時過ぎに出ました。
準備をして登り始めたのが8時過ぎだったと思います。
前回、引き帰したピークに着いたのがほぼ9時(左)。
ここからが実に大変でした。
コル(鞍部)まで、この大倒木たちで埋め尽くされているのです。

この画像は帰りに撮影しました(撮影する余裕なんてありませんでした…)。

この時点で私はスノーシューを履いてます。(両手にはスキー用のストックを持っています…ツバの小さい奴…)
スノーシューを使うのは今日が初めてなので、まっすぐ進むことしか自信がありません。
片斜面や登り、障害物の乗り越えなど、まだまだ未熟さが露呈して時間を浪費してしまうのです
この大木は履いたままでは越えられないし、脇を大回りするにはスノーシューを履いていては滑り落ちそうだ
と諦めて壷足に戻り2、3mも進んだでしょうか
いきなり「すぼっ!」と腰まで片足が埋まりましたがく〜(落胆した顔)
これまで埋まっても股下くらいまででしたから急に恐怖感が湧きました
それは何故かと言いますと…
今回は単独行でユウマは初心者、おまけにこのルートは未経験です
そして何より…登山口の出発時、駐車スペースには…ユウマの車が1台だけでした
更に、ここまで新しい踏み跡がなかったことから、最近このルートを通った人がいないのは明白です
何かがあったら助けは来ないかもしれません
それでもなんとか取り付き部分Eのコル(鞍部)に到着しました(左)9時33分です。
息を整え、登るルートを覚えてアタックです。
壁を登坂中、後ろを振り返ると(右)先ほどまでいたピークが小さく見えます。
斜面の角度が急なためシューで登ると雪ごと崩れて足場が思うように作れません。
シューの使い方も慣れていないため脱ごうか脱ぐまいか迷いました。
が、脱げば膝上まで埋まる事は必死なのでシューを履いたまま頑張ります。





枝に掴まり、木の根元を上手く足がかりにして…(左)
なんとか峰へ上がるとF 11時6分でした。(右)

立ち止まるだけの小休憩をはさみ、行動をし続けているのでここで疲れがドット出てきました。
5分ほど休み、後は峰沿いに左へ方向を変えて進めば良いだけですが、ユウマはすぐ行動を起こしませんでした。
まずは帰るとき、45度の壁を下がる位置の目印を付けようと思ったのです。






目印になりそうな雪山に枝を2本刺そうかと思ったのです
が、よく見ると緑色のゴミ袋が近くの枝に縛られているではありませんか…誰も同じことを考えるものです
しばらく雪原を楽しみ♪
一人だけの世界を楽しみました。
遠くからスキー場の音楽やアナウンスが途切れ途切れに聞こえてきますが、気になりません(左)。
11時50分になったところG でタイムアップです(右)。オニギリを食べて下山することにしました。
あとどれ位時間がかかるかわかりません。

次回のことを考えながら(下山を慎重にしよう!)とすぐに行動を起こしました。

2月2日(3回目の挑戦)

前回まで冬道ルートが送電線広場を過ぎた辺りで夏道から分かれるとガイドを購入して理解した私です。
まったく違うルートだったことを深く反省し、再度チャレンジすることになりました。
2度ある事は3度ある…3度目の正直です(笑)。

 12月に訪れた時と違い随分積雪量が増えてます
到着した時には既に5台ほどが駐車場に泊まっていました
左の画像で先行している山スキーの2人は迷い沢方向で分かれました。登山開始は8時40分。
左画像撮影時点で8時59分です。
手稲山が右手に見えています。









25分歩いて右画像、送電線広場が近そうです。
3分で送電線広場に着きました(左)
すでに迷い沢方面の新送電線ルートに人が2人登っています。取り付きにもう2人追いつかないように…と言う配慮なのか、休憩しているだけなのか、じっと動きません。

私は手稲山なので夏道沿いをエッチラオッチラ進んでいきます。
道が踏み固められているので壷足で登っています。





途中丸太橋の位置が積雪で左の状態になっています。
右は12月28日の時点です
丸木橋細いので迂回している足跡もあります
私はバランス取るのに自信があるのでそのまま渡りました
落ちれば…引き返さなければいけません。凍死します








スノーシューは左画像の用にザックに取り付けてあります。

新しく専用のポール(2段式)も安く手に入れました。
パンツ、ズボン下、オーバーパンツも新調しました。

相当な出費ですが前回、スキー用の小さいリングストックで登った際、硬い雪は突き刺して沈み込みませんでしたが、軟いフカフカ雪には全然役に立たず悪戦苦闘の連続でした。
  また、下着類は前回まで綿のパンツだったので汗を吸って乾かず、その汗が冷たくなって体を冷やしてしまう悪循環に陥ってしまったので死活問題だと気が付き 専用のポリエステル繊維に替えました。オーバーパンツは前回まで使用していたスキー用のジャンパーが防水機能が落ちて保温性も悪くなり…雪が溶けて浸みて くるのです…
 身も心も新しくしての挑戦…3回目…ぜひとも成功させたい気持ちです。そのようなことを考えていたら夏道と冬道の分岐点につきました(右)。右手前に1 本だけエゾ松があります。また、左の木に「たばこ・たき火注意」の赤看板があるので分りやすいです。ここを左に曲がって100mほど奥に行くと踏み跡が斜 面を登っていました。とても角度が急な斜面ですが逆にファイトが沸きます。





「空は〜青そら〜♪〜おいらは元気〜♪」とわけの分らない歌を口ずさみながら(左)壷足でドンドン進みます。
尾根に出たところで雪が深くなり、登る角度も緩くなってきたのでスノーシューを履きました。

右側は目がくらむような崖です。
慎重に歩みを進めないといけません。
セッピがあったら踏み抜きそうです。




 急坂な尾根を抜けると辺りが開け平らな道に変わります
左画像の時点で10時25分です。夏場と比べても
良いペースではないかと思います。
                    








踏み跡を辿るとロックガーデンに着きました
途中私を抜き去った壷足のお兄さんを尾根で再度抜き返し、先行していた3人のパーティーをここで抜き去りました。
右が夏場(6月30日)に写したものです
とても同じ場所と思えません






                    後ろを写すと(左)このようになり
                    中央右にパスした3人が見えます
                    時間は10時40分です









雪が積もっているので段差が少なく
一定の段差で続く急な階段を登っていきます
すると夏場より少しスキー場(北西)よりからケルンの部分に到着します(左)
夏場がウネッタ道ならば冬場は直登と言っていいでしょう
左画像が11時22分
小樽方向から大きな黒い雪雲が進んできました
ケルンを写しましたが雪が舞ってます





暫く手稲ハイランドスキー場を楽しみ、頂上喫茶店でトイレ
タイムをしてから下界を撮影しました(11時40分)

さて雲も過ぎ去ったので頂上を踏みますか…と向ったところこちらも夏場と大違い








祠や三角点が雪の下です

この画像の右に確かに祠があるのです…誇らしげに…
(11時51分)






さて帰りますかとケルンに寄るといい天気!(左)
暫く西区西野方面を眺めて景色を堪能しました
(12時8分)









さぁ〜楽しい楽しい下山です。急な斜面も雪がブレーキをかけてくれるので
「すぃ〜!すぃ〜!!」と1歩3m〜5mは進めるのです
まるで雪上サーフィンですね(左)誰も通っていないところをワザワザ選んで
下がります

途中夏道に合流する前の崖をパノラマにしました

迫力あります

落ちたら…死にはしないでしょうが、怪我するでしょう

バランスを崩さないことが肝心ですね

登山口到着はなんと!1時前でした

体力ついたと…実感しました

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