無意根山(1464m)元山ルート
冬山ガイド(北海道の山メーリングリスト)に沿った登山を続けている登山初心者ユウマです
体力の限界を知りたくて始めた登山ではありませんが…何故かスッキリするもので辞められない日々が続いています
初心者なので…いつまでたっても恐る恐るの登山歴ばかり
出発前から自信を持った登山など1度もありません
でも…登り終えると…充実感タップリで…辞められません

さて…そんな初心者登山か!ユウマが今週も、色々試行錯誤の末に辿り着いた頂上は…
今冬…最高峰の山…無意根山です
大沼山を制覇した時、眼前に迫る秀峰を見て…俄然ファイトが沸いた山なのです

一目見たときは…無理!

そう思ったいた山が…登ると…登れちゃいました

さてさて…まずはルートの説明からです。

@に車を停めてAの千尺高地に着きそのままB地点の長尾山を制覇、5分ほど休憩を取ってCの無意根山を攻略
D地点まで下がってから昼食を取り帰りは長尾山をショートカットする形でトラバース気味に斜面を移動して@まで戻ってきた、と言う実に無茶な説明です。

地図上左に大沼山を登った時のトレースを示してありますので、比較するとその距離感が分かるかもしれません。
豊羽鉱山までの道順は3月8日の大沼山山行を参考にして下さい



道道95号を暫く進むと札幌天狗岳が右手に出てきます。
そこから5分も走ると蒸気がモウモウと上がる地点に出くわしました。硫黄の匂いがします。



上の看板に出くわすT字路を左折すると地図上のE地点に出ます。
下画像です(正面に見えるのが豊羽小中学校校舎です)


車が写っている方向に左折すると@に着きます
ここが現在の無意根山登山口駐車場となります
(下画像)





右の建物と車の間に朽ち果てたスキーリフトの残骸が見て取れます
どうやらリフトの方向が登り口の旧スキー場跡のようです
上画像の建物右側から入ってきました。

右側をパノラマにしたものが下です。
(パノラマは下山してから写しましたので既に10台以上が駐車していました…数えると合計16台!人気のある山です。






身なりを整えザックの中に入れる風対策用の服装を慎重に考えました
下界では快晴無風ですが、山の上に立てば分かりませんから…
ウインドブレーカーは上下を登山口から着用し、暑ければ脱ぐ

風がひどくなれば薄手の予備防寒具上下をザックから出すことに決め、セーター類は身につけないようにしました。

今日はとにかく日差しが強そうです。8時50分に出発しました。
左画像は、ゲレンデに着き駐車した方向を写したものです。
ゲレンデの斜面は画像の右方向…




こんな具合ですね

直登します

顔が日焼けするのがわかります

サングラスは外せません…ないとまず、雪目になります





3分でここまで登りました
左の林の中に豊羽神社の祠が見えました
この辺りから「進行方向を右にとりゲレンデを外れると登り返しがない…」
と書いてありましたが、なにせ初めての場所ですからゲレンデの頂上まで
行くことに決めました






9時1分にゲレンデの…頂上に到着(左)
札幌天狗岳が見えました
左画像の右方向に進行すると下るように
踏み跡がありました

5分も歩くと夏道らしき道幅で疎林が現れます(右)






 
10分登ると右方向に余市岳が見えてきました(左)

周りを見ながら…実に…清清しい…

美味しい空気がイッパイ!です

ふと下を見ると…小さな訪問者の跡…




リス?
何リスでしょう…アマリリスではない事は確かですね(笑)
どうやらこの木がねぐらのようです
住まいは見えませんが、足跡が物語ってくれます

駐車場には先行車が2台ありました
踏み跡は昨日以前のものと先行者の踏み跡がたくさんついています
一人はスノーシュー、2〜3人がスキー、壷足もあるようです

一人ではないようなので…心強いです









林の中を赤テープを目印に登りつづけます
(左右)

日差しが強くてカメラがハレーションを起こしています








9時25分、夏道の標識を発見しました

画像の右方向に踏み跡が続いています


木が疎らになり見通せる地点でパノラマ写真をとりました






余市岳や白井岳、烏帽子や神威も見通せます

先週の百松が懐かしいです(…今回は迷わないようにしなくっちゃ)
この斜面…スキーがお好き(笑)な人にはヨダレの出る
斜面かも?







9時47分、千尺高地手前の岩峰が見えてきました(左)
左画像で右に見える小山の方向に進みます

小山を過ぎると下のパノラマ画面になります
ここで先行者を一人パスしました
パノラマ画面の右方向から回り込むように斜面を登ると上の右画像に出ます
この先でスキー組み3人が一休みしていました





進行方向を3人に尋ね、間違いないことを確認
ここは、千尺高地に登る取り付きで少し急になってます。ここまで夏道の登る角度はそんなに急ではありませんでした。雪の状態は2日前に降った5センチくらいの新雪と、その下がザラ目状態の雪。固く締まり埋まる事は有りません。
この取り付き斜面は、北斜面のせいかキックステップが効かないほど下が固く
登山靴の角をたて、ストックをしっかり食い込ませて登りました。






3人組をパスして
「お先に〜」と言った手前滑り落ちるわけにいきません(笑)
左画像が取り付きのパノラマです。中央右に踏み跡がありますが、これは下山時に撮影したためです(尻滑りの跡がクッキリ!)







斜面を登ると千尺のゲレンデです(左右)
実にキレイな斜面でした…
どんどん登ってもゲレンデは続きます
(…スキーを持っていればなぁ…ユウマもスキーは上級なんだけれど…スキーを買うほど財布に…隙がない(爆))
右画像中央部分が千尺高地です、登り続けているとイキナリ爆音が!モービルがなんと12台!
せっかくの雪原を荒らしていきました…(怒)






しかたありません…一人だけの山ではありませんので

今日は羊蹄山が実に綺麗です
大沼山頂上より近いのでカメラにもはっきり写ります
午前中なので空気中の水蒸気も少ないようです







千尺高地に登りパノラマ撮影しました

登ってきた方向と









進行方向です
よく見るとモービルは
長尾山方向から来ているようです…
とりあえず長尾山を目指しました






長尾山手前で進行方向を撮影しました
実に…無残…に見えてしまうのは私だけでしょうか…

後で分かったのですがモービルは長尾山の奥から登ってきていて
無意根山には進んでいないことが分かりました







長尾山に到着して
無意根山方向のパノラマ
羊蹄山の右横には
ニセコ連峰が!
見えるではありませんか

…初めてです
…感動!




もっと右方向のパノラマです

余市岳が綺麗・キレイ
その右には…
札幌天狗岳(下左)
手が届きそうでした






TOP画像を撮影してすぐ
無意根を目指しました
10時57分です(右)

熊笹が見えます
風が強いので雪が溜まりません






風紋がキレイです(左)
後ろを振り返ると自分の踏み跡が見えました
どうも真っ直ぐに歩けていません
次に確認しても同じようです。

…念のために説明を加えておきますが、酔っていません(笑)




馬の背を前に先行者がいることを確認しました(左)
歩幅が小さいので…どうやら小さい人のようです…人?
どうやら…ウサギでした

この先が雪庇が大きい緊張の馬の背…です

ウサギく〜ん!先導よろしくね〜!





11時29分、馬の背手前の1269mポコに到着しました

パノラマが上手く合成できません
ワザトじゃありませんから(笑)







まさに1269mポコ(笑)雪の頂きが写っています
馬の背の雪庇が確認できました(左)
ここを右側から下りてコルにたどり着き、雪庇部分を避けて右林部分を通過します
赤↓の部分から進行方向を写した画像が(中)です
ここを過ぎて後ろを写しました(右)無事攻略、11時41分です

頂上へ続く峰に出ました
















左側(東)を見ると…
薄別コースへ続く峰が見えます
この画像の右側部分は、シャンツェ と呼ばれる場所。

山スキーにもってこいの場所とか…
スキーを所持していない今のわたしは、無用の場所でしょうか?









後ろ方向のパノラマです










登り続けていると上からスキーヤーが5人くらい降りてきました
ボーゲンで降りてくる初心者らしき人もいて…足がガクガクしています
多分登りで足が疲れてしまったのか…でもこの晴天ですから…無事に下山はできるでしょう(笑)
先行しているパーティーはいないはずなのでこの団体さんは薄別コースから登ってきたか、反対方向から縦走してきた人たちのようです






上りつづけると…
薄別コースの左側に、無意根尻小屋の赤い屋根が確認できました。
(画面の中央部分)

ガイド通りで…一安心










朝ですから…ズーム・インしてみました











無風で助かりました
もしここで強風だったら
風をさえぎる部分が一つもありません
11時51分、馬の背を過ぎてから相当歩きましたが頂上は見えません

思ったより距離があるようです






スタートから既に3時間

息を整える程度しか休憩を挟んでいないので

左画像の部分で腰をおろせる木(下右)を発見して休憩を取ることにしました








長い休憩を挟むとファイトが沸きます
なんと言っても頂上はすぐそこです










10分ほど休憩して出立しましたが、周りは木に張り付いていたらしいエビの残骸がイッパイです(左右)










1464mに到達すると
一時隠れていた羊蹄山が見えてきました







後ろを振り返ると長尾山は見えません
パノラマが少し変(笑)










進行方向左は雪庇と崖(150m)です
雪が降ったはずなのに積もっていません
誰も先行者はいないのでスキー跡は以前のものです

右から左に風が抜けている跡がクッキリです
ここで突風が右(西)から吹かないことを祈るばかり
しかし!快晴無風が続いているので安心です

先ほどのスキーヤー達の踏み後がありませんから
多分彼ら、頂上は登らずにシャンツェで滑るだけが目的だったのかもしれません












頂上到着12時34分(左)
標識は折れていました
改めてケルンに差し直し記念撮影です(ザック上に置いてセルフ撮影)
ケルンは昔、雪崩で犠牲になった人の供養碑です。

この先にも一つありました。
三角点はケルンの右横にあります。
手稲山が見えました。



登ってきた方向を見ると頂上の雪庇と岩壁が良く見え、画像左にある私の踏み跡がよれています。

…と言うか蟹股(笑)(左)気が付かないうちに疲れてたのですねぇ。


頂上から南方向をパノラマ撮影しました

もう一つのケルンが見えます

近づいてみました










頂上へ戻り、今日は初めてやってみたいことがありました
実は早朝、入れたてのコーヒーを魔法瓶(古)に入れ
ザックに忍ばせていました

誰もいない頂上で一人飲むアツアツのコーヒー…
大満足のひと時です
病み付きになりそう…
20分ほどマッタリしていたでしょうか、スキーの3人組が追いついて登ってきました

興奮気味で食欲は忘れていました






 これならもう少し下ってから腹ごしらえだ!と決めて下山です 12時54分
途中「馬の背」の地形がよく理解できました(左)

地図Dの地点に13時36分到着して腹ごしらえです 背中に太陽を浴びてポカポカ…ここでもまたマッタリ
北方向に向けて撮影しました





食事を終えた頃、頂上にいた3人も降りてきました。さすがスキー…早いです
地図で示した赤線通りショートカットコースを選択して
林を抜けようとしたら木に大きな穴を発見!しました(縦30センチ位あります)
どうやら何かの棲家のようです…苔が敷いてありました…


この地点で後ろを振り返り無意根山方向をパノラマ撮影です(下)






D地点からシューを履いています
先にゲレンデがあるのでシューを使って滑る練習をします
けっこうこれが滑れるんですね…飛ぶように下山できます(笑)






 前方を見ると、このようです(左)











千尺高地に続く峰に出ました














少し進みました










右によって見ました

崖がすごいし…

雪庇が…セッピと出ています











登山口まで下がってきました
ゲレンデの雪が溶けていました
山用語で雪が腐ると言います
・・・どしてでしょ?











14時54分無事到着しました
登り3時間44分(休憩2回合計15分)
下り2時間(休憩1回10分)

ユウマがこれまで登った山で暑寒別岳に続く2番目に高い山「無意根山」
下山した状態が違いました。元気なのです…明日は仕事!これほど体力が違うと思いませんでした。
顔がヒリヒリですが…次の日、違うことにも気が付きました。
実は頭のてっぺんもヒリヒリです…頭の皮膚も…日焼けしてました(爆)

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