手稲山(1023.7m)

何度目の登山なのか指折り数えてみないと分からなくなりそうな山になりました(笑)
最近、手稲山の峰や沢などの地形、ポコや高圧線鉄塔などの目標物が平和の入り口に関しては
分かってきたような気がします
今日はその実力を発揮できるか実践をしたくて、また登って来ました

夏道も冬道も…通常の登山道を辿って頂上を極めていますが
唯一…今冬…12月28日と1月5日に挑戦して敗退したルートを征服していません
百松沢山や大沼山、無意根山に挑戦する前後に必ず思いをはせていたルートです

今の実力なら…登れないはずがない!…でも無理なら止めておこうと、いつも通りの時間と天気に
相談しながら挑戦となりしました

赤が登りでいつもの冬道ルートです(登り)
水色が下山の挑戦ルートです

1月とは随分景色が変わり峰へ下る位置を確認するためにFを過ぎて少し戻り「この地点だ!」と確信してEを目指し、急坂を下りました
しかしそこは!まるで…落ちるような斜面でした
実際、斜面で1度に両足が埋まり体が谷側へ投げ出され危うく下まで滑り落ちるところでした
そこは木に掴まり何とか体を確保…その後も浮石あり…笹に掴まりながら片手で確保しながら足場を探す…難行苦行の下山でした


さてさて…でもなんとか帰り着きました(笑)

登山口はいつもの通り…と思ったら、すでに平和の滝に下りる手前の駐車場が除雪されていて
とても駐車スペースが広くなっていました
せっかくなので、除雪されている方へ車を停めました
雪解けが早いのか…昨年は見向きもしていなかった山歩きなので分かりません





登山口は左画像のようになっています

7時45分に出発しました










入り口付近の斜面は雪どけていますが
登山道はシッカリしているようです(左)
踏み跡がコンモリ高くなっています
登りから挑戦ルートに?と思いましたが
時間を食うといけないので今回は頂上で
検討することにしました(左)
目標は登り2時間半、下り1時間半です





午前中には登山口に着いていたい…そう思いました
ダラダラ下山する気持ちはありません
何せ…羊蹄山に上る予行訓練ですから(笑)

夏山と冬山の端境期…残雪期とはよく表現したものです
日当たりの良い場所は雪がありません(左右)






今日も日差しが強く背中が温かいです(左)
8時9分(右)いきなり登山道が雪解け水で川のように
なっていました
この水上を歩くと実に感触が良かったです
靴は完全防水なので多少の水はぜんぜん気になりません
土の感触が柔くて気持ちいいです






鉄塔広場に着きました
登山道は川・河・かわ・・・です

橋が見えて緊張しました
「滑りませんように…」慎重に慎重に足場を確認して
渡ります
なにせ…落ちると今日の登山は中止になりますから





8時21分、夏道と冬道の分岐路に着きました(左)

迷わず右方向の冬道を選んだのですが…後で「失敗した!」 と後悔した点があります

右画像の斜面を見たとき「登れるか?」と一瞬疑心暗鬼になったのですが…2ヶ月前に通った道なので「大丈夫!」と楽観して斜面に向かいました



しかし!…実際の登ってみると…「しまった…夏道のほうが楽だったか?」と 思ったのが左画像です
残雪がないため雪がない部分を登ろうとすると…
枯葉がビッシリ!重なっていて足を乗せると滑るのです…木や笹、枝に掴まりながら…ロッククライミングならぬ…ツリークライミングとなり…CRIING!しました

それでも上り始めたので何とか斜面の最初のコブを登り終えたら…頂上の電波塔が見えました




見えるとすぐに「よし!待ってろよ!」と別なファイトが
湧き上がり…この先も同じように続く雪なし斜面の事を忘れてしまった…山バカなユウマでした

頂上が見えたことも忘れて…目の前の1歩に集中していたら、なだらかな部分に到着しました(左)
ロックガーデンの取り付きで休憩し、登り始めたらロックガーデンにあったはずの雪がなくなり岩が見えています






ガシガシと登り…
気が付いたらケルンが見えました(左)
よく見ると…第一町人発見!(中)(笑)ロックガーデンで先行者を一人抜いているはずですが…まだいました。今日は千客万来です






10時ジャスト!ケルンに到着しました
ケルン横の見晴台から西方向のパノラマを撮影しました
@が白井岳でAが札幌天狗岳Bが余市岳でCが烏帽子岳、Dが百松沢山です
綺麗に山々は見えるのですが、下界の札幌市内は霞がかかって見えません(下左)









今回は頂上を踏みしめず…未踏ルートを下るか…止めるか…思案してました
何故かと言うと理由はただ一つ
「未踏」だからです
家族には…「2時か3時には戻れるから!」と大見得をはって出てきています
このまま夏道を下れば11時過ぎに登山口に到着する自信は…満満です…しかし!未踏ルートを行けば
何時になるか分かりません…下手をすると又ケルンまで戻るはめになるかもしれません






結局スキー場と登山道を分けるロープに別れを告げる瞬間…
「ええい!ままよ!」と決心して未踏ルートに踏み入れました(右)
実に…新鮮でした
目の前に広がる雪原、何本かのスキー跡…
下りながら…緊張しているはずなのに楽しんでいるのです
迷っていないか…今、自分が向かっている方向はどっちだ?
と目標物を発見しながら確認作業を繰り返していました






振り返ると(左)
(こ うだったんだ…)と12月と1月の敗退が考え深く思えます(何だぁ…すぐそこだったんだ…)と思いましたが、悔しいより(あそこで敗退して良かった…)と 思えた次第です。なぜなら…コンパスと地図を持っていない前回、前々回でしたからネ…何かあっても対処ができなかったでしょう…西方向の右に見えた烏帽子 岳がそう呟いています(右)





けっこうスキー跡が多いです
ゲレンデを外れて楽しむ無謀なスキーヤーがたくさんいるのですね(笑)







雪で曲がった白樺が鎮座してました(左)
疎林が続き(右)









振り返ると(あれ?)と思いました(左)
(見たような景色…)
ひょっとして…と思い右によると…崖です(右)
(ウッシャァ!)と思い

さらに歩を進めます





(おお!この辺…)左画像

北方向を見ると…手稲のゲレンデが見えました(右)








眼前に開けた雪原を見たとき(左)

(間違いない!)

と確信して崖方向に近寄りました

ケルンからここまでなんと…30分で到着…早い!




以前降りる地点にあったはずの印が外れていました

正確な降りる位置が確認できないので少し進んできた尾根方向に下山して(この辺りかな?)と確信できるまで下がり、登り返して降下場所を決めました
どうしてここまで慎重になったかと言いますと
崖の上からでは木々が邪魔をして下が確認できないのです




少し下がりすぎた位置から下ったようで斜面を下りながらトラバース気味に急斜面を横切りました(上右)
先を確認しようと尾根を探しましたが、木が邪魔で下が確認できません
(左)画像に見えるポコが印象的だったので間違いなさそう…しかし…そこに至るコルが確認できません
南東方向を見ても…何処なのかハッキリしません
(多分、西区西野方向と思えます)





ポコを真っ直ぐ確認できる位置まで移動して
(良し!)と確信できました(左)安心です

コルに到着すると…懐かしい倒木(笑)

ここからも試練が続きました(爆)
11時5分です




振り返るとこの急斜面(左)

まだまだ倒木は続きます(右)








途中セッピに亀裂が入っていました
近寄れません

ポコに到着して一安心です(右)11時21分







ポコを過ぎてから東方向に伸びる尾根手前で
上下をパノラマ撮影しました(左)

この辺りから藪コギが続きました
この藪コギは下山では足元が滑るため危険きわまりありません
笹と木の枝、木の根元を上手に使って降り続けます
(右)





ようやく1つ目の高圧線鉄塔に到着です(右)
11時35分



















矢印の位置に4つ目の鉄塔の碍子が確認できました

雪面は溶けて登山用語で「腐る」状態です
乗れば崩れて歩きにくいことしきりです







11時52分最後の鉄塔を過ぎ(左)11時58分…車の位置に到着しました

無事…未踏ルートを攻略です

このルート…二人でロープでも持参して登らないと時間短縮は難しいと思います

実力が確認できた半面、登山道の「ありがたさ」が身にしみた今回の挑戦でした

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