定山渓天狗岳(1144m)

 T峰U峰V峰ともニョキニョキと天に突き出した頂上部を形成し、周りの風景から少しばかり異質の風景をかもし出す定山渓天狗岳。

  地図上は「天狗岳」と表記されていますが、親しみを込めて定山渓天狗岳をつめて「定天(じょうてん)」とも呼ばれています。
 2008年3月8日の大沼山、同30日の無意根山を訪れた時の装いは…

左画像のように厚く雪に覆われ、訪れる者を寄せ付けない顔をしていました。
山頂部は雪崩の通り道らしきルンゼ(岩溝)が見え…素人には無理…と思わせる雰囲気でした。




さて6月15日早朝に再訪した時は…








緑緑に囲まれた柔らかなイメージに変身していました

今年の目標である羊蹄山へ登る体力作りのため、4月19日の余市岳登山から毎週、自宅⇔手稲山往復を欠かしていません。
そろそろ新しい挑戦をしたい気持ちになり、候補の山を絞っていました。
それで札幌岳を第1候補に山選をしていたところ、あお空師匠の「定天も面白いですよ♪」の一言で…「よし行こう!」と決めました。
(実に主体性のない決め方です(笑))。
地図は以前からある「余市岳」(1/25000)に掲載されている山です。









デジタル地図とルート図は左の通り。
地図下に青い線で表示されている白井川に平行に走る道路が道道95号線です。
地図左方向が豊羽鉱山方面。











230号を定山渓方向にひた走り。
錦トンネル(左)を過ぎると出口付近に右画パッキンの隙間にも、ごみがありました。像の交差点が出現します。
青い看板の小樽・定山渓ダム方向へ右折し、道道1号をひた走ります。

すると…





5分ほど車で走ると、左画像の交差点が見えてきます。
青い看板を豊羽鉱山方向へ右折します(道道95号)。
ここは今、廃坑になった豊羽鉱山で行き止まりになる道です。

現在は完全廃坑になるまでの移行期間です。
残務処理にあたっている限られた職員が、出入りしいます。
右画像は、左画像の交差点を右折して4分ほど走ると出てくる案内看板です。

天狗岳へ入山する、登山者に当てた注意書きがありました。

右に見えている未ほ装の林道が天狗岳の登山口に続いているのですが、
法面(のりめん)崩落や道路の陥没で通行不能のため、この先にある白井川二股にある橋から入山してください」とあります。
定天を右に従え、案内に従い8分ほど走ると…




左画像の部分に橋があり左側に白い案内板を発見しました。
橋を渡るとすぐに天狗小屋を発見(入山届あり)
ここは余市岳への登山口にもなっているようです。

先に2台、先客がいて、どちらも余市岳が目パッキンの隙間にも、ごみがありました。的地になっていました。
定天へは私一人です…だってまだ6時半だもの。
気合が入り過ぎかも?






天狗小屋の左方向へ進みます。
右手に白井川の清流音を快く感じながら2分ほど歩くとゲートが出現します。







川幅が大きく水がきれいで緑色をしています。







途中、滝のような激流部分もあり、大きな水音があたり一面に響き渡っていました。

しかし…林道を歩いているので登山をしている雰囲気は…半分くらいでしょうか






歩き始めて約15分
ようやく定天のT峰頂上付近がピョコンと見えてきました(左画像)
30分で登山口らしき分岐が見えてきました
この分岐手前で間違いそうな林道への道がありました。
でも、登山口の標識がなかったので半信半疑で歩き続けていました。
一安心です。登山口は、バックするように伸びているはず…振り返ると…





「国有林 天狗岳入口」と力強く白い文字が見えました…右側には車数台が停まれそうなスペースがあります。
しかし、看板の左に伸びる登山道をみて、一抹の不安を覚えます…(細ぐねぇか?) 。
数十メートル進むと鬱蒼(うっそう)とした雑林に変化し、朝日もあまり届かないもどでした。
撮影するとフラッシュが自動で発光します。

「うっそう!そんなに暗いの!」とギャグが飛び出しました




道幅が30センチ位、しかも少し傾斜が入っています。
どんどん進みますが雑林は切れません 。
どうやら、このままの状態が続きそうです。

10分で登山道が急に左折していました(右)






道が崩れてしまってグズグズになった部分(左)や
倒木と陥没部分を通らなければいけない地点を過ぎると…









沢川が左手に出現します(左)。熊ノ沢です
ここをまず渡河します。登山口から約15分です
渡河と言っても川幅ありませんので「ぴょンぴょン」と石の上を渡るだけなのですが…多少緊張しますね
(こけないか?)…と
ここであお空師匠の言葉を思い出します
「コロンではいけない所で…転ぶ人って必ず居ます」
(くわばらくわばら…エィ!)




どんどん杜の中へ分け入ります(左)
(私はひょっとしたら…大変な場所へ一人で踏み込んでしまったのだろうか?)
とあらぬ不安を打ち消すように草はボーボーです。
が、草下の登山道はシッカリついているので安心です
また渡渉です(右)






ここも渡渉…(左)

ここも渡渉…(右)









ここも渡渉…(左)

ここも…(右)…

ええい!まともな道はないのか!
と思いますが(笑)
まだまだ続きます





今度は、石と木の根に行く手を阻まれました(左)
…よ〜く見ると…木と石の間に登山道が続いていました。
このところの陽気でイタドリなどの雑草が「これでもか!」と茂みを作っていますが…突入します。

夏山ガイドを見る限り、これから先も渡河は続き、藪コギは覚悟しなければなりません。
しかし、覚悟していた「虫」達が少ないです。
特に蚊がいません。




何故かと言いますと、気温が13度なんですね。
寒くて虫達の活動が鈍いのです。
特に蚊は低温に弱いです。
助かりました。

どんどん道を探りながら歩き続けました(左)
そろそろ滝と共に高巻く地点が出るはずはのですが…と思っていると



















左画像の部分に到着しました
滝を左手に見ながら岩壁が目の前出現します
(画像にある滝の左側から渡河をして対岸に取り付き赤線に沿って高巻きます)







画像@に案内板が付いています「登山道はこちら…」みたいな物です
そこまで行かなければ見えません(笑)
丁度、滝の上部分に出るようです
























滝の上部付近まで登り(左)
後ろを振り返っても(右)
まさにアドベンチャーらしい風景が…
ここで落ちたら…とあらぬ不安がよぎります

滝の上は平ら?…と思いきや





そこで待ち受けていたのがこの左画像

まさに気を抜けない登山になりそうです

蔦のような物が見える崖をよじ登ります

どうしてかって?

そこしか道がないのです!

蔦と思っていたのは木の根でした
木の根に掴まり…あのねのね…切れないでね

とお願いしながら登りました…ははは







熊ノ沢を左手にしながら右側の左岸をドンドン登ります(左)

この木の右側を通ると急な崖です








また渡河…です

右岸に渡ります








左画像は川の右に見えにくいですが登山道があります
ここは川の中を通るように画像下で左岸に渡り右側を通りながら右岸に渡ります
すると右画像の部分に出ます
見てのとおりシッカリ登山道は続きます







いつになったら開けてくるのかな…
ウエストコルってどんな風かなぁ…
と雑念が頭の中をよぎり始めた時、急に対岸が切り立ち始めました(左)。

ここでまた渡河して真中画像でまた渡河(中)
…どのくらい続いているのかなぁ〜と沢に出て前方を写しました(右)

まだまだ楽しめそうです














右岸沿いに歩いていると角度が急な斜面に突入(左)。

しかも足元が、ザラザラで滑りやすくなっています。
踏み跡がついているので、参考にしながら登るとロープ場になっていました(右)
画像で角度はハッキリしませんが、ゆうに35度はあります。

ロープは使わず、右の木の根部分を登る方が、シッカリしていて登り易いです。




登りきって下を写しました(左)

ここで少し登り角度が緩くなりました(右)









草コギをして(左)

どんどん右岸を進みます(右上)

















そんなに険しい部分はありませんが、足を腰高に上げなければいけない場所が多いです
実に楽しい登山道です









途中で小さな滝が出現(左)

そろそろ登り始めて50分日差しの高さが上がってきたようで日の差す部分が多くなりました
気温も上がっているようですが、林の中は…涼しいを通り越して…寒いくらいです
上下ウインドブレーカーを装着していて正解でした
朝露で草が濡れていて草コギした腰下部分は少し湿り気味です




                         長くなりそうなので次ページへ      飽きた方は、トップページに戻ります



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