続1きです

行けども行けども続く登山道…
このまま残り半分が終わるのだろうかと思います(左右)










9時3分、西方向の右斜面から霞が流れて来て一瞬道が
かすみました

10分後また青空に戻りました
どうやら下界は気温が上がって地上の水蒸気が立ち登り
山の周辺を覆ってきたようです
実に山の天気は変わりやすいです






9時21分、前方の視界が開けました(左)

ここまで花の時期が過ぎていたため高山植物の花を確認
できませんでしたが、ここで可憐な青みがかった花が
出迎えてくれました
実に綺麗です。心が洗われました。青いお嬢さんですね






8合目過ぎのトラバース地点で
パノラマを撮影しました

右から霞が流れてくるのが分かります

進行方向は黒矢印の方向です

















9時31分、トラバース
気味に巻き進むと
霞も消えて前方が
開けました

良く見ると峰と雲の
切れ間にニセコが
見えます

進行ルートは赤矢印
の通りです







撮影していると
隊長が
追い着きました

しばし2人で見惚れ
ながらの道中です








9時36分、やっと9合目に到着しました

まっすぐ前が頂上方向、左へ折れると避難小屋になる分岐点です

4年前の9月、悪天候でここらで進路を見失った50代と60代のツアー客女性が2人道に迷い
翌朝、山頂付近で凍死死体になり発見されたいわく付の場所です
気も引き締まりますが、今日はこれ以上にない良い天候なので一安心
心の中で合掌しながら登り続けました





9合目を過ぎると、さ
らに展望が開けます
赤矢印方向に進みな
がら1684mの肩に出て、お釜を目指すの
です






肩に出ると標識がありました

ここから90度、左の東方向に進みを変えて山頂を見上げると…









またまた東方向から雲が湧き上がって行く手
をさえぎりだします
大自然のパノラマです

@のところに一人先行者がいますが

実に小さい…
山のスケールが大き過ぎるのです

ルートは赤線の通りです





また青いお嬢さんが大勢で迎えてくれました(左)

ジャスト10時、雲を突き抜け這い松だらけのガレ場に
到着しました

右奥に1684mピークが見えます

ここで「あれ?」と思いました

実は隊長との距離が開き始めたのに気が付いたのです
歩調は一定そのもの…着実すぎるくらいなので
「楽しみながら登っているだなぁ…」と思い歩調を合わせて
登り続けました













10時4分、ガレ場もあと
残すところもう少し
足場がズルズルと
崩れ易く、体力を削る戦い
が続きます

「花は綺麗」
「隊長は…」

大丈夫!…ナント言っても

百戦錬磨の登山家です
歩みは止まりません













10時10分、山場を抜けました

眼下に避難小屋が見て取れます

残すところあと…30分弱といったところです

いつにないスローペースの隊長に万が一を考え
体調を聞いたところ…「太ももが攣(つ)りそう」とのこと
本人は「大丈夫!大丈夫!」と言うももの気がかりです

今一度、隊長の登るペースに合わせる事にしました






10時15分
無事お釜に到着
しました
@がサミットです

あそこまで約1時間






お釜付近は風が強く
休憩中は体温が奪われ
ます
お互い一枚,上に羽織って
行動食を詰め込みました
(左)
すでに起きてから5時間が
過ぎていました

小休止を取った効果が
現れ隊長の歩調もリズム
が戻り一安心です



20分ほど休んで今度は、お釜巡りの開始です。反時計回りの道は岩峰であることが一目瞭然
まずはAの真狩ピークを目指します。


西方向からは依然雲が流れてきます

雲の状態は大きすぎて、また近すぎて様子が
判別できません

@がニセコアンヌプリ
Aが避難小屋です






真狩ピークから望む光景が(左)です

岩峰の取り付き付近で撮影したのが右画像

なかなか険しく、素晴らしい顔つきです

俄然ファイトが沸きました



さてさて長くなりました…またまた続きます

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