芦別岳(1726.9m)旧道ルート
2週間前、あお空隊長と新道ルートを一緒に登った時は、異常な蒸し暑さと生憎の霧模様の天気でした
おかげで発汗量が多く、いつもより疲労度合いが激しい登山だったのです
2人で励まし合いながら、なんとか頂上まで無事立てたのが嬉しかったです。頂上での充実感も味わえました
なので頂上からの景色と旧道ルートからの絶景は…来年までとっておいてもいいかな?と思っていました
しかし、樽前⇔風不死縦走が思ったより疲れを感じさせないため自信を深めた私は、次の山を
「芦別岳旧道ルート」に絞り込みました。単独行ですが、それなりのステップアップは積んだつもりです
問題は秋になり、日照時間が日を追うごとに短くなっていること
そのため旧道から新道へ下るルートを選び行動時間をなるべく少ないように設定しました
さまざまなHPを見ていると旧道ルートは山頂まで最長で7時間半以上、最短で5時間半を要しています
下山の新道ルートは概ね2時間を想定しなければいけませんので長くて9時間半。最低でも7時間半の行動時間を
予定しました。ルート探しに時間を割かれるとそれだけ時間を必要としてしまいます。
旧道ルートは左地図上の青線です
@では、左にユーフレ川の白竜の滝をようしながら
右に不動の滝を配して丸木橋を渡る場面があり
その先でユーフレ小屋と旧道ルートの分岐
Aでは、道内各地からロックライミングの練習場
として賑わう夫婦岩へ向かう分岐
Bでようやく北尾根に上がり後半部分に差し掛かります
Cでは、苦しい道程の中でようやく…
芦別岳の絶景を目にすることが可能になります
ここからは険しく切り立った岩尾根(キレット)上を
まるでサーカスの綱渡りをやるような感覚に
一瞬引き込まれるようにして進むのです
D地点で頂上の岩峰部分が真横から眺められ
見上げるようなT峰を左手にイッキに頂上を目指すのです
総行程距離は約15キロ
高低差は新道と同じ約1400メートルです
なるべく登りの時間を短縮するために駐車場所を登山口近くにしたい
のですが、下山時は新道ルートを下るので、疲労を溜めた体で駐車
位置まで辿り着くのは遠慮したいと思いました
なので駐車場所は新道と旧道の中間位置…
何のことは無い…前回と同じ位置になりました
左の見取り図は太陽の里の配置です
どこにも見取り図がないので自分で作成しました
(見づらくてごめんなさい)
駐車場所は図中で下から2番目のPの位置です
単独行なのでキャンプはしません。車中泊にしました
夕飯を済ませ駐車場入りしたのは午後7時過ぎ
上着を着てシュラフに入ったのですが、明け方は冷え込んだ
ようです。午前4時に起床すると車に夜露がびっしり着いていました
左画像は4:50の画像です。空は白んでおり天気もまずまずの様子
@の場所にキャンプをする場合に氏名住所を書く記入帳があります
街灯の奥に第2キャンプ場があり鉄橋を渡り階段を登るとふれあいセンターがあります
裏にある遊具の脇を抜けて行くと旧道の登山口に続く林道入り口に到着します
用意を整え5時に出発しました
行動食はオニギリ3個、裂けるチーズ1本、魚肉ソーセージ1本
水は1・5リットルのペットを2本しょいました。これだけで相当な重さです
多分6キロはあるでしょう。しかし、やる気の方が勝っているようで重く感じません
左画像が林道入り口です(5:18)
その位置から後ろを写したのが右画像です
赤矢印は私が歩いてきた方向
朝露に濡れた草を踏みしめた足跡が続いています
ここから林道を少し歩きます
5:35に旧道登山口に着きました(左画像)
画像で車が見える方向へ、ほぼ直角に右へ曲がった
位置に登山届けを記入する場所がありました
何故、登山ポストが2箇所あるのか理由は分かりません
林道入り口で記入しているのでここでは記入しません
でした。既に車が3台停まっていました
どうやら先発隊のようですが、登山届けに
名前がありません。頭の中は(???)です
車止めを越えるとイキナリ草ぼうぼう!一瞬タジロギました
草を漕いで林に抜けると登山道はしっかりしていました
人の手はあまりかかっていないようですが(これなら迷うことはなさそうだな)と一安心です
左画像は5:42の撮影です
ユーフレ川の沢音が心地よく響いています
5:46 道が沢に降りるのかと思っていたのですが
いきなり高巻きの洗礼が待ち受けていました
道が赤テープで通行止めになり直角に右へ曲がりました
ここの登りは結構キツイです
写真を撮る暇がありませんでした
30mほどの高巻きを越えると左画像に到達(6:04)
赤線通りに進み下に降りるのですが、降るとこれがまた楽しいところでして
赤矢印の先あたりで後ろを振り返って撮影しました
まるで障害物競走をしているような感じです
6:06 ようやくユーフレ川の川原に降り立ちます
左岸(右)の端をなぞるように進み途中、木を跨ぎ…
10mばかり登りつめると…
左画像の景色が見えました
ここで嫌〜な予感がしました
左画像の一番高いところへ登りつめると…
案の定ロープ場です
それもレンジャー部隊が練習で使いそうなくらい…長い
そして…実に…面白いロープ場でした
川原に降りたと思うと(左)…
また登る…
(右)高巻き後の降りで道が斜めに崩れていていました
後ろを振り返り撮影したものです
長丁場なので、ここまで先を急がず来ましたが
さらに一層慎重を期しました
落ちたら大変です…なにせ単独行、助けはありません
ユーフレ川の水は澄み切り…
飲んでみたくなるような水質です
(6:24)
これまで踏み後がシッカリしていて迷うことは無かった
道ですが、ここで右方向に枯れ沢が出現し、踏み跡が
枯れ沢方向に行ってました。目印の赤テープもあり
一瞬(枯れ沢方向に行くのか?)と思いましたが
チョット進んで前方を確認すると枯れ沢の左方向
(赤←)に道を発見しました
夫婦沢沿いに枯れ沢を登ることはHPで確認しましたが
ここで枯れ沢を登ることはありません。注意です
6:38 ようやく朝日が林の中に差し込むようになりました
6:39 数々のガイドやHPに記述がある丸木橋の場所
に到着しました
画像左に写っていませんがユーフレ川があります
丸木橋の下を流れるのは夫婦川です
右側に不動の滝があるのでしょうが、水量が少なく
今ひとつ確認できませんでした
春先に水量が多い場合この橋を渡るります
しかし、今回はたいした量が流れていませんので
赤線通りに渡渉しました
この丸木橋…何人もが渡り歩いているので表皮が剥けて
ツルツルです。渡る場合はアイゼンが欲しいくらい(笑)
赤矢印の先で道は直角に曲がっています
真っ直ぐ行けないようここにも赤テープが一杯ありました
登山道を右に折れると左画像です
この先が「三段の滝」
北尾根まで2・3キロメートル
ユーフレ小屋まで400メートル
頂上までは…書いてない!
この看板脇を通り抜けると右画像
鉄梯子が待ち受けています
左に白竜の滝を見ながら登り進めます
どうやら高巻きは、もう終わりのようです
登りばかりで下りがなくなります
ユーフレ小屋方向と旧道ルートの分岐点に到着しました
(左画像6:44)
ここで赤矢印方向へ右折して
今度はユーフレ川から離れるように
右に夫婦川を抱いて登り始めます(右)
さてさて…続きはどうなりますか