恵庭岳(1319.7m)  















今年(2008年)の2月9日にイチャンコッペ山に登った時(左)、背後でデンと存在感のある姿を見せていた山…恵庭岳
支笏湖畔にある山の中で群を抜く高さなので雲がかかりやすく、360度のパノラマを見るには
天気が良い日を選定することが必須です。高度差はそれほどあると感じませんが、登山道はガレた部分もあり
後続者への落石注意が不可欠。ロープ場の距離も長く、登りと下りのルートが分かれているので
7合目からの下山時にはルートに要注意です。

今年8月31日に風不死を訪れた際には(右)、湖面を鏡代わりに優しげな表情を見せていましたが…
近くで見るとどうなるでしょう?
これまで夏山は手稲山に始まり、暑寒別岳、空沼岳、定山渓天狗岳、後方羊蹄山、芦別岳と…
経験だけは重ねてきました。そして、さまざまな対処方法を覚えてきたと思います
心の中は「とうとうこの山に登ることになった」と言う気概が満ち溢れます
どうなりますか・・・

今回訪れた日は10月5日、既に秋…紅葉真っ盛りと絶好の山行日和です(左)








国土地理院地図は「恵庭岳」
札幌方面から約1時間、国道453号を支笏湖方面へひた走ると
支笏湖畔に出る前に丸駒温泉への分岐点手前に恵庭岳登山口の
看板が進行方向右手山側に見えてきます(下)6:42















靴を履き替え登山口に着いたのは6時50分(左)
画像左に見える小屋内で入山届けを書いて
(前には3人と記入がありました。
途中で5人抜きましたので未記入の人もいたようです)
2分進むと登山道に砂防ダムが出現!
登山道が真ん中を進んでいます
いいのでしょうか?多分、道が跡にできたのでしょうね






6:56たった6分で「一合目」に到着(左)
なかなか苔むして素晴らしい道です
まだ傾斜は緩やかです
ここを抜けると左方向から右方向へ
崩壊が進む溝に到着しました6:57

この溝を@方向へ渡って進みます






6:59(左)
大石と林の登山道で
落ち着いた雰囲気です
7:01(中)林を抜けると
倒木郡を整理した跡で
周りが見通せるように
なっていました
(右)倒木郡を過ぎると
開けた広場に出ます




広場の先に見える林に突入すると急峻な登りとなります(左7:13)
なかなかここは…歯ごたえのある坂でした


ロープ場が1カ所、出現しましたがロープを使うほど
急な場所ではありません(左下)

左脇を落ち着いて通ればクリアできます












途中開けた部分で
進行方向左に支笏湖が
見え出しました(中)

朝日が強く林の中に
降り注ぎます(右)

暑いくらいです
長袖1枚になりました



林の中を通る道は、登山道を流れる山水が崩してしまい
何本もの道ができています
人とすれ違うには、いちいち横に退避しなくて済むので
便利ですが、下を向きっぱなしで黙々と登ると…
「あれ?こっちの道は遠回りだ!」と気が付くこと
になるでしょう(左右)






ずいぶん高度を稼いだようです
支笏湖が見える角度も変わってきたようです(左)

7:59 登り専用のロープ場が出てきました(右)

下り専用は、この位置から右に5メートルほど行った
場所に登り専用と平行に存在します

下山時は、これを頭においてルートを選定してください











足場がガレて入るので下にいる人に落石しないよう
注意してください

下山時はもっと注意です
また、登り専用を下山時は使用しないでください

登り専用のロープ場最終場面です(右)






最終場面で後ろを振り返りました(左)

イチャンコッペ山がスッキリ見えます

登りきったところでパチリと撮影(右上)

・・・まだまだ頂上が拝めませんね





20mほど尾根を進みます(右下)





























8:09 前方に岩峰帯が出現しました











どうやら第1展望台に
到着したもようです

@方向へ道は続いて
います

ニョッキリ突き出た
頂上岩頭部が印象的





左側には支笏湖が
半分だけ見えました

この位置から湖全体を
見渡すことは不可能

もう少し進みます





この位置からすでに岩が崩れだしているのを確認
できました(左)

ここは7合目になるらしく看板もありましたが
打ち捨てられるように右上の「この先は第2展望台
までの登山となっています。この先は、さらに険しい
ルートです。
無理無謀な登山はやめましょう。
看板がありました。あまり大げさに書いてあるから
でしょうか?



火口部分の右淵沿いに巻くようなかたちで道が続きます
(右下)

看板にあるような「さらに険しいルート」?

はどこにもありませんでした
これまででは、ロープ場が一番険しかったと思います






8:24 8合目に到着(左)
8:33 そろそろ最終の第2展望台が見えるのでは?
と期待しましたが、なかなか姿を見せません(右)

















8:37 ようやく第2展望谷到着しました
支笏湖方向へ目線を下げて撮影です

登山口からの所要時間は1時間47分
急いで登ってはいませんので
「こんなもんでしょう」と納得です

煙は火山性ガスです

硫黄の臭いが少々しますが
気になるほどではありません

手前の赤い紅葉が色鮮やかでした

朝日を正面から受けているので画像が白っぽく
写ってしまっています







トップ画像を撮影して
しばらく風景を楽しみました
5分ほどで単独行者が登ってきました
追い越した人ではないので…あれ?と思いました
そのあと5分ほどで賑やかな3人連れが到着
この3人は途中で抜いた方たちです
@に(右下)の看板がロープと共にありました




登山口にもある看板です

どうやら(左)画像の赤い部分が地震で崩落したようです

地震は山の頂上に近づくほど威力を増すといいます
今年、東北で起きた大地震も登山中の方々が犠牲
になり今まだ不明と聞いております

登山中の地震は避けられるなら避けたいものです




9:50 
第2展望台をあとにして下山開始です

ロープ場も無事すぎて10:20  6合目に到着しました

この6合目看板は下山時方向から見えるように貼り付けてあるので

登りの時には気が付きませんでした





10:31 登る時には気が付かなかった道(左)
道両側にロープが張っていましたが
両脇がこのように掘れていた事に気が付きませんでした

10:46 平行に倒れている木(右)
木と平行にして…天を仰ぎ見るようにクリアしてみました

誰もいませんので…遊びです




10:50(左)倒木地帯に到着し、改めて倒木した量を
推量して、感慨にふけりました
この溝全てを埋め尽くす木が倒れたんです
どんな風が吹いたんだろう・・・と自然の驚異を
今更ながら感じます

10:55(右上)苔むす大岩がゴロゴロしている場所に到着





右を向いても左を向いても…紅葉の真っ盛り

ストレス解消の…効用があるのです










11:00ジャスト登山口に到着

下りは慎重に、そいて楽しみながら下山したので
楽しむ登山を満喫しました
帰りに見かけた恵庭岳もなぜか笑顔に見えてきます
帰りは札幌マラソンをしていたことを忘れ
市内で大回りを余儀なくされてしまいました
唯一「うかつだった」点です

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