黒岳(1984m)      2009.5.24(曇)

疲れたからと言って私が1日しかない日曜休みを休養に充てるはずもなく、計画通り黒岳へ挑戦しました。旭岳同様ロープーエェイは使わず、麓から登りつめる計画です。さてさて黒岳の登山口はどのようになっているのでしょう…今年も霧で下山時に外国人のパーティが日本人のガイドが付いていながら降りてこられない
騒ぎになり警察が出動する事になりました。無事救出されて難を逃れましたが、侮れない山です。なかなかHPでも詳しい案内が無く、地形図を頼りの山行となりました。

アプローチ

国道39号を旭川から北見方面へ向かい、温泉街の上にある層雲峡ロープーウェイ駅を目指します。駅は国道沿いで層雲峡にあるセブンイレブンを過ぎてから右に入り口の看板があります。国道は旭川から途中、愛別で高規格道路に乗り代え、上川町まで行くと時間が短縮できます。50分ほどで到着する距離です。

マップ

1/25000地形図は「層雲峡」です



登山口

地形図では神社の付近に登り口があるようです。とりあえずロープーウェイの横にある登山者用駐車スペースに車を停めて用意を整えていたら…ロープーウェイの始発が出発していきました。












左画像は国道からロープーウェイ駅に向かう途中で駅方向を写しました。黒岳の山頂方向は雲がビッシリです。このままだと合羽を着ないと全身びしょぬれになるのかもしれません(7:53)が、まだまだ判断は早いと思い春のレイヤードで登ることにしました。8:05、始発が出発してもまだまだ雲はそのままです。駅横にある神社前を通過して進行方向を写しました。何か奇妙でした。「うっあっ!」と気がつけば…





鹿が2頭こちらを伺っていました(左)。最近富に…道東方面から彼らが越境してきて食害の被害が広がっているようです。顔はかわいいのになぁ…。3分ほど進むと大きな砂防ダムに着きました。進行方向を地形図で確認しているとまた、嫌な予感がしました。「工事関係者以外立ち入り禁止」の看板がデン!としています。登山口の案内らしきものも見当たりません(中)。そこで「ピン!」と来る記憶がありました。国有林に関する白い看板付の杭が道の途中にあったのです(右画像中央)。引き返して文章を読んでいると「…入林する際は…」との注意書きでした(右)。しかし「登山者へ…」とは書いてありません。「ここが登山口なのかなぁ…」と不安を抱きつつ雪が残る崖に踏み入ると…




かすかに踏み後を発見できました(上2枚)。この2、3年、まったく手入れをしていないような登山道です。しかし、オレンジのテープもあり鹿が通った獣道でない事は歴然なので自信を持って登り始めました。




辺りは残雪が残り空気もひんやりしています。気温は12度でした。



登り始めて20分(上)。登り初めから30度を越す急斜面で歩みが止まります。息が上がり気味です。






(左)(中)を登り続けていると…夏道が無くなりました(右)…。画像では平坦に見えるかもしれませんが、角度30度の雪渓です。雪が溶けかかっているので不用意に歩みを進めると「ズル!」と滑ります。この場面ではキックステップを効かせて確実に登りました。途中途中で夏道を逸れながら…「ええい!こっちで良いだろ!」と感を頼りに高度を稼いでいると…








前方が開けてきました(左)。上空に明るさも見て取れます。右横を見ると…こんな方向に夏道があったのか…とショートカットで急斜面を直登していた事が理解できました。







8:47、最初の急斜面を登りきると(左)画像です。振り返って後ろを撮影してみました(右)。まだまだ雪渓と呼んでもいい残雪ですね。(左)画像で倒れている木の向こう側に立つと…




雪がどんどん増えてきます。ここで「アイゼンを着けようかなぁ…」と迷いましたが、夏道らしき進行方向を見る限り、雪がビッシリと言うわけでもなく、この先、途切れ途切れの残雪模様なのでもう少し待つ事にしました。持ってきたのは6本爪の軽アイゼンですが、一度取り付けると脱ぐのが面倒になりますから…




上のパノラマ画像を撮影した場所で後ろを振り返って撮影してみました(左)。上の(右)画像は2分ほど進み前方を写した画像です。じつに急峻な夏道です。所々で崩れていて気をつけないと足元に亀裂が何箇所も走っている箇所がありました。雨の時は十分気をつける必要がありそうです。




9:07、赤い木製の矢印を木に打ち付けたカ所()が出てきました。ようやく山頂へ向かう峰の上に到着したようです。雪がドンドン多くなっています。キックステップは十分効き、登る手がかりに苦労もしないためアイゼンを装着する事はやめにしました。よっぽど溶けた雪の下にある部分が硬くなってキックステップが危なくなったら決断しようと決めました。









ここからスキーでまだ滑れるような雪の量になりました。左画像の中央にロープーウェイの駅(5合目)が見えます。
この地点で地図を開らき確認するとちょうど駅まで半分の距離に到着したようです。地形図で示した@の地点です。旭岳のように簡単ではありませんがなんとか登れそうなので一安心。雪渓上を辿って登り続けました(右)。

しか〜しここで私は目が点になりました。

                                                                  パート2へ続く                   登山道トップへ戻る            




inserted by FC2 system