ニペソツ山 (2012.7m)




地形図は「ニペソツ山」です

アプローチ

登山口である16の沢川口に通じる杉沢林道は旭川方面からは国道39号を北見(層雲峡)方面へ向かいます。途中、層雲峡を過ぎて大函を通り過ぎ、大雪ダムで糠平湖へ向かう国道232号へ右折します。ダムの本体上を通る国道232号は、ダムを渡り切るとすぐ  トンネルに突入します。道は通年通行確保のための除雪ステーション(トイレあり)が右側にあったり、トイレもある左側の休憩所を経て三国峠を貫通する三国トンネルにたどり着きます。全長1139mの三国トンネルを過ぎると急カーブが連続する高架橋の連続になります。勾配が急でカーブ線形もきついため冬季間は何度通ってもビビってしまう国道です。この難所を過ぎ長い直線が続きだすころ十勝三又と呼ばれる地区に差し掛かります。何件か建物があるのでそれと分かると思います。それまでは民間の建物らしい建物はありませんから。この十勝三又築を過ぎるとすぐに「三又橋」と看板のある30mほどの橋に差し掛かります。橋の出口右に登山口に続く林道の入り口がありますので注意してください。くれぐれもスピードを出しすぎると通り過ぎてしまうので注意が必要です。また、林道に入り左カーブを曲がるとすぐに登山届けを記入する箱があるので注意です。私は暗くて分からず…そのまま直進し、翌日下山してから帰り際に名前を記入しました。無事下山したので記入する必要も無かったのですが、一応名前を残したい気がしたので記入しました。




出発は金曜日。仕事を終えて…洗濯を終えて…登山用具を確認し、夕食をかっこんで戸締りし、出立できたのは夕方7時20分でした。国道39号が旭川を出ると(左画像)当麻町です。ここの道の駅に立ち寄ると西の夕焼けが実に綺麗でした。しかし、これから向かう層雲峡方面は、真っ黒な雲がビッシリ詰めています(右画像)。雲の流れは層雲峡方向なので晴れ間が後を追(中画像)いかけてくる展開なので…「明朝はこの天気が続くのか?」と淡い期待を抱かせます。





三国トンネルを抜けるとラジオで注意報が出ていた通り…濃霧が立ち込めました。「これで明日大丈夫なの?」と不安感が増します。なんとか難所である高架橋を過ぎ(中画像は翌日の帰りに変える方向を撮影しました)、十勝三又(右画像は翌日糠平湖方向を撮影しました)を過ぎると急に「三又橋」の標識を発見し(左画像)、注意して通過すると無事林道入り口を発見(中画像)できました。右画像は翌日帰り際の様子です。



ちなみに夜見る入り口の看板は下の(左画像)です。看板の通り、この林道は石狩岳の登山道へも通じる林道です。(中画像)は登山届けの箱です。暫く直進するとT字路が出現します。右折すると石狩岳へ、直進するとニペソツ山です。地図上ではニペソツ山へは左折するようになっていますが実際は直進です。








ニペソツ・石狩分岐の昼間は上の(左画像)です。杉沢橋を通過すると10分ほどで登山口に到着します(中画像)。登山口に車がイッパイの場合、車の方向転換が効かなくなるので要注意です。両側に車両が詰まっているケースでは無理せず車で5分ほど手前に土場があるのでそこへ駐車しましょう。登山口に向かって左側に土場はあります。到着したのは午後10時ころ。ほかに3台の車がいました。すでにご就寝のご様子なのでお疲れ様ビールを1本空けてすぐに私も床に着きました。新しい3シーズン用のシュラフは思ったより暖かく、下着姿で寝ても暑いのでズボンを再度穿き、布団のように広げて寝る事にしました。コレが正解。グッスリ寝れて、朝も目がパッチリです。起床は4時。靴を履いて用意を整えてから、昨晩沸かして持参したポットの湯をカップヌードル分だけ沸かし直し、そそくさと食べて4時20分に登山開始です。まずは16沢川にかかる丸木橋を渡ります(右画像)。ここまでは…何度も思い描いたとおりでした。




しかし!渡り切ったらいきなりの壁!丸木が崖に立てかけてありますが「コレじゃレインジャー部隊の訓練だ」と嘆きたくなるくらい急な崖です(左画像)。崖の上にピンクのテープも確認出ました。しばし壁を睨んで「どうやって登るんだぁ…」と考えていると後ろから60代のご夫婦が丸木橋を渡り始めました。とにかく迷ったときはよく周りを観察することです。するとどうでしょう…橋の袂、川沿いにウッスラ踏み跡があるではありませんか(中画像)。よく見れば赤いテープも発見できました。右に迂回するように回りこむと…無事、登山道を発見できました(右画像)。後ろのご夫婦も私の後を追ってきます。





登山道を発見できたものの、イザ登り始めると…これがキツイ急角度です。「さてさて・今日は長丁場!ホキらないようにユックリ行こう…」と歩みを遅くしても息が上がる角度です。後ろのご夫婦は…すぐに熊よけ鈴の音も聞こえなくなるほど離れてしまいました。



まわりは日が差し込まないような原始林です。小天狗まではこの原始林が続きます。角度も急なままです。4:51、残り6キロ!の標識を見ても「まだまだそんなにある」とワクワク気味です(左画像)。何箇所もある倒木を乗り越え(中画像)…残り5・5キロの標識
を5:05に発見し…



恵庭岳ほど崩落していない整備されている登山道を登り続けると…5:21、木々の合間からようやく前天狗が確認できました(右画像)。しかし、すぐに見えなくなり…













またまた笹と原始林との格闘が始まります(左画像)(中画像)。朝早いため、朝露で下半身が濡れるだろうとカッパの下だけ履いていましたが、それほど濡れません。秋用の上着とカッパは脱いでザックに収納し、登山を再開しました。後ろを見ると雲海に綺麗な二つの山が頭を出しているのが確認できました(右画像)。





少し登って5;31、雲海と南方向に見えた山々を撮影しました。実に荘厳としています。後で調べたら左からクマネシリ山とビリベツ岳、     …らしいです。







ここを過ぎると林の密度が薄くなりだします。しかし、低木は依然濃密で笹も夏らしい勢いを感じさせました(左画像)。いつまで続くンだぁ…と呆れだした頃…右手に小山の山頂が確認できました。前方に見える木の後ろに岩らしい物が確認できました(右画像)










そうです。小天狗下にある岩場です。ここを通らないと前天狗は見れません(左画像)。近づけば近づくほど…(右画像)高度感と申しましょうか…ロッククライミングの醍醐味を!味わえそうです!




・・・と期待を胸に何人もが通り過ぎたであろう踏み跡を確認し(左画像)
3点支持を何度も確認して進むこと・・・3m!・・・へぇ?
これで終わっちゃうの?
もっとハラハラどきどきじゃないの?
渡ってしまえば・・・(右画像)
肩透かしを食ったまま・・・





ニペソツ山パート2に続く

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