ニペソツ山パート2です

肩透かしを食ったまま登山道を進むと前には前天狗がハッキリ出現しました。左奥に見えるのはウペペ山です。ここにきても雲海は周りを埋め尽くし、私は仙人になった気分です。



ここから登山道はゆっくり角度を北から西に方向を変え、下り始めて天狗のコルへ向かいます。













残り4キロの標識には5:49に到着(左画像)。コルには5:54(中画像)。紫色の小さな花が歓迎してくれました(右画像)。




ここからハイマツや低木の密集地帯に突入です(左画像)。6:03には登山道はすっかりトンネルの模様です(中画像)(右画像)。この木のトンネルが5分ほど続き方向を北方向に変えていきながら…いきなり前が開けます











小天狗方向(東)が開け三国トンネル方向の連山がクッキリ見え出しました。ここをまっすぐ進むと…下の画像です




ここが下山時に分かったことなのですが、下山時に石狩岳方向へ迷い込みそうな注意しなければいけない分岐点です。事実、私がニペソツ山の名前を知った遭難事件がこの地点から直進してしまったため発生した事故のようです。登る時、登山道は、この地点から西方向である左に方向を変えガレ場になった岩場を登ることになります。そしてそして…この地点からナキウサギのオンパレードが始まります。しかし…写せませんでした。動きが早く、写すために20分も待たなければいけないので…写すのはすぐに諦めました。なので写真はありません、ゴメンナサイ。私は自然観察官ではありません。真摯に登る楽しみを味わいたいオタクです。







小天狗前で見つけたクマネシリ山達は、今ではスッカリ眼下です。





エゾツガザクラ(左画像)が出迎えてくれ、登山道は、しっかり様子を変えています。岩場上りは手稲山で鍛えた足ですので…楽勝気分で登り続けます。休憩はコレまで水分補給の2回のみ。先行していたご夫婦は小天狗手前で、単独行のオジさんは天狗のコルでパスしています。




ここからみた景色は早朝の青い空と緑深い連山の切れ込みがとても綺麗でした。





ナキウサギのパレード(左画像)に色を添えるのがイワウメ(右画像)や



イワヒゲ(左画像)とヒメイソツツジ(右画像)の花々達




鳥も・撮りましたが…名前は分かりませんでした





上画像の前天狗北側にある迫力あるロックガーデンが印象的でした。あとで動画に出てきます。




お花畑とナキウサギガーデンの突き当たりは上画像です。ここを登りきるとこの1年、夢に描いた景色が見えるはずです。登りきった地点では、幌加温泉へ向かう登山道と合流するはずです。


登りきったところで後ろを振り返りました(上画像)。幌加温泉には8・5キロ!の標識が…そして前には・・・




天狗平とニペソツが「ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」と飛び込んできました。しばし一人で感動に浸り水分補給も忘れて見入っていました…。




ハッとわれに返り天狗平に向かいました。先行している2人連れの内、オレンジ色の一人の上着が見て取れました。どのくらい離れているのか分かりませんが、見えているのでそんなに離れていないようです。




6:58、天狗平に降り立ち後ろを振り返ると迫力ある岩場の全容が垣間見えました(上画像)。


天狗平を登りきると標識もシッカリしていて迷うことはありませんが(上画像)、注意地点から岩場を登っていて気がついたことがありました。それはコースを示す錆びた鉄の棒にロープが巻きついています。ロープが風や紫外線で劣化して切れてしまいコースを確保できていないようです。ホワイトアウトしたときは注意が必要のようです。岩場には黄色のペンキがありますが、ところどころなので慌てない様に自分が進んでいる方向を確認しながら進みたいものです。




天狗平を登りきると登山道は斜面をトラバースしながら登り続けます。夏はいいですが…冬には究極の地形です。一歩間違って滑り始めたら「ゾゾゾーーーー!」です。トムラウシをはじめとした表大雪山が雲間に山頂がシッカリ出ています(上画像)。



















頂上へ向かう手前の最終コル手前斜面で勇姿を撮影しました。実に迫力です。ここで先行していた夫婦連れに追いつき先行させて頂きました。
「ウペペ山へ登っていたのですが、昨日は霧で何も見えませんでした」と今日の天気に感謝の一言。奥さんの方は少々お疲れ気味のご様子で「ここから2時間ってガイドにありましたが、本当に2時間で行けますかね…」と不安そうです。角度はきつそうですが体験上「行けるんじゃないですか」と話したら(心の中では2時間はいらないだろ?と思いましたが)旦那に向かって「あんたなら行けるから行っといで」とまぁ…心強いアドバイス。私のハニーとは正反対の性格でした…



パート3へ続きます

inserted by FC2 system