トムラウシ山(2141.0m)            09.0731-0801

今年目標だった三山の内、最後の山「トムラウシ山」が登れました
これまでの2年以上の経験は全て早朝出立して日帰りの登山ばかり…初めての山中泊で選んだ山が、よりによって大雪でも一番奥深い山「トムラウシ山」でした。これまでの自分の体力度を考えると「挑戦魂」がフツフツと湧き出して止められませんでした。
私の山の師匠「あお空さん」から幾度も頂いた数々のアドバイスを基本に、思った以上の山行ができました。やはり山は経験が何よりと思います。楽をして安全に登ろうだなどと考えないことです。楽をして安全を選択した場合、手痛いしっぺ返しを山はしてくるのです。やはり、山と異性は神秘です。頑張って安全を手中に入れながら確実に登ることが肝心です

さて地形図は積丹岳以来、2枚に渡る広さと長さでした。旭岳(左下画像)とトムラウシ(右下画像)です


(左上画像)で上(北側)にある旭岳山行の赤いルート線と比べると…その長さが理解できると思います
第1日目は天人峡登山口からヒサゴ沼のキャンプ指定地までの約14・5キロ。2日目はヒサゴ沼からヒサゴのコル→トムラウシ山→ヒサゴのコル→化雲岳→天人峡登山口まで約21・5 キロの超長丁場!よくぞ貫徹できたものと自分を褒めたいです。1日目は約7時間の行動時間。2日目は頑張って約9時間の行動時間でした。普通の人であれば2泊3日の行程を1泊2日でこなした計算でした。

さて決行の前夕は、全てがオレンジ色に染まるような夕焼けでした(左画像)。ワクワクする心を抑えて次の朝を迎える充実感を胸に目覚めパッチリで3時に起きた朝は…不安を抱かせるような一面霧の旭川でした。4時に出発して一路、天人峡を目指すと…旭岳と天人峡の分岐では(中画像)少し霧が晴れてきました。心の中で「いいぞいいぞ」と声を掛けます。天人峡トンネル手前ではスッカリ辺りが明るくなっています(右画像)。



トンネルを抜けるとすぐ左横に公共駐車場がありますので愛車を停めました(左画像)。天人峡の位置図は(中画像)です。トイレの位置図がありますのでこの登山口を使用する方はご参照ください。登山口に到着したのが04:56(右画像)。画像で中央に見える階段を登り、今は使用できない右側のトイレ上にある監小屋前に登山届けの箱があるので、帳面に届けを書いて05:00、登山を開始しました。



登山口からすぐに始まる九十九折の登山道。三十三曲りと言うだけあってかなりの急勾配です。下山時、気晴らしと気持ちを切らさないように数を勘定したら…たしかに33個、曲りがありました。日本人嘘つかないね(笑)。





33曲りの途中で「1200m 羽衣の滝、滝見台」の看板が出現します(左画像)。後半で羽衣の滝が垣間見え(中画像)…33曲りを終了すると「500m 羽衣の滝、滝見台」の看板が確認できます。この時点で時間は5:37。37分でクリアしました。












滝見台到着は5:48(左画像)。正面に見えるのは旭岳。羽衣の滝(中画像)は実に綺麗です。ここから延々続く登りの道は、大きな岩(右画像)やら…私を喜ばせる険しい道が続きます。



振り返ると忠別ダムも確認できました(左画像)。7:08、朝日が頭上を差す最終の登りに到着しました(中左画像)。7:14、第1公園に続く木道に出ました(中右画像)。7:17、ここからの見晴らしは最高です(右画像)。



後ろを振り返ると旭岳をバックに表大雪の山々が「ド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」と見えるのです。周りはエゾカンゾウや白綿の花がビッシリです。




第1公園の最終手前に到着すると(左画像)前方正面に小(ポン)化雲と右に1852ピークが見て取れます。階段状の整備された谷を超え7:58、第二公園に突入するとそこはドロドロの登山道です。どうやら前日までの長雨でまだ水が引いていないようです。苦労しながら(とにかくココが行きと帰り共、進むのに一番苦労した場所でした)ココを超えると藪漕ぎ場所(右画像)や…



またまた泥の道が続くのでウンザリしていると…8:08トムラウシの方向を示す看板が出現しました(左画像)。雪解け水の通り場所(中画像)を辿り続け…8:44、トムラウシまで8・5キロ地点を示す標識が無残に転がっていました(右画像)。天人峡からの距離は8・5キロでした。3時間44分で8・5キロの登りペースは御の字です。



8:53、小(ポン)化雲岳がすぐそこに見える位置まで登ってきました(左画像)。すると周りは一面のお花畑が続きます(右画像)。




9:00、ここまでドロドロの道だったのでザックを降ろして腰を落ち着けて大休止しました(左画像)。休んでいると上から化雲岳方向から下山してきた単独行の男性と行き違い「これから先は道がシッカリしていて楽ですよ」との情報を頂きました。9:24、藪道を上がりきると情報どおりの開けた道で実に爽快です(右画像)。



9:37、小(ポン)化雲を右に従え登山道は左(東)を沿うように進みます。



ポン化雲の真東で小さなガレ場に到着です(左画像)。ココを過ぎると小さなポン沼(右画像)を左にして登山道は次のピーク(1947m)を目指します(右画像)。


10:02、1947ピークに立ち寄り西側を俯瞰しました。左端に見えるのがトムラウシです。どうも雲行きが悪く頂上をすぐに隠しそうな勢いで雲が向こう柄上がってきています。急ぎたい気持ちを抑えて歩を進めました。

パート2へ続く

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