トムラウシパート2です

10:05、ようやく前方に化雲岳のピョコっとした岩が見えてきました。









10:30、東側に切れ落ちた崖に大きな雪渓が確認できました(上)。前にはハッキリ、化雲の岩が確認できます(下)。しかし右の西側に見えるトムラウシは、すっかり雲の中です。この山は、とこまでも恥ずかしがり屋の女神さんの様子です。



雪渓を確認しながら歩み続けること5分。もうすぐそこに化雲がいます。10:53、化雲(1964m)に到着。ここからはヒサゴ沼まで下がるつもりなら下りだけの20分。まだ午前中なので明日を考えてコースの下見でヒサゴのコルを下がることにしました。






化雲のすぐ近くに五色岳(白雲岳方向の縦走路)に続く分岐点があります(左画像)。これを過ぎると登山道は木道に変身し、実に快適です(中画像)。木道の途中でヒサゴのコルへ向かう分岐点がありそこを登るとトムラウシが正面に見えてきました(右画像)。



上空の雲は以前厚く、黒い雲が山頂を隠しています。切れ間を狙って撮影しましたが30秒も晴れ間は持ちませんでした。コルに降りる途中、コルと反対側の西側に大きな雪渓と雪解け水が見えました(右画像)。青い雪解け水でキレイです。




11:35、コルの手前に到着すると分岐点が見えました(画像左側)。実はここに到着するまで心の中で葛藤がありました。「時間も早いことだし…このまま登っちゃおうか?」と誘惑され続けていました。しかし、今日は初めての山中泊です。やることが色々ありそうです。雲行きもハッキリしないし、山頂までの時間が読めないので今日山頂を収めるのは諦めることにしました。明日の天気も期待できそうですから無理して雲がかかっている山頂を目指す必要はありませんからね。















コルの分岐点をヒサゴ沼方向に向かうとそこは手稲山に匹敵する大きさでロックガーデンが続きます。大きい岩です(左画像)。そこを過ぎると大雪渓に到着しました。滑らないように踵をキックステップして食い込ませながら慎重に歩を進めます(右画像)。



11:50、雪渓が切れた沼近くで後ろを振り返りました(左画像)。沼のほとりにから避難小屋までは木道が整備され途中、小さな雪渓で木道は立ち消えますが、ザクザク状態なので歩くのに気がはることはありません。化雲岳から降りてくる分岐点に12:01到着(中画像)。避難小屋には12:05無事到着しました。



(上)は小屋の傍を通り過ぎ沼の奥から来た方向をパノラマ撮影です。青いテントが一つだけ中央に見えました。



小屋がイッパイならテントを張るしかないと覚悟を決めて中をのぞくと…夫婦連れが1組いるだけでした。「ここ空いていますか?」とたずねると「私達テントを張っているのですが、あまりに暑いので小屋に避難して涼んでいるだけですから。全部空いていますよ」とのお答えでした。ラッキーとばかりにザックの中身を出して陣地を張り、まずは水の確保です(左画像)。水汲み場の位置を先のご夫婦に確認すると途中にあった小屋近くの雪渓の雪解け水を利用するとのこと。持参した水がまだ2L以上あったので、さっそく2Lばかりの水を折りたたみ式のポリタン(5L)に汲み取り、ストーブで湯冷まし作りに励みました。夕食と明日朝食の手順を頭の中でリハーサルして、早朝出立する際のザックの詰める順番を確認。今やらなければいけないことを確認して「すべて完了」の言葉をつぶやき…17:57、外へ出ました(右画像)。





さ〜いよいよ明日のアタックが待ちとどおしいです。4時に起きて5時出発。飲み水は3L用意しました。しかし、経験不足でこの量が足りなかったと知るのは明日も後半に入ってからでした。まさかあのような事態に陥るとは想像もできませんでした。


パート3へ続く

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