富良野岳→十勝岳縦走パート2です



振り返れば富良野岳に雲が発生しています。相当朝日の差込はキツイです。顔がジリジリしてきました。





ピークを越えると目指す三峰山が見えました(左画像)(中画像)。辿ってきた道もそうとう尖っています(右画像)。



三峰山手前の斜面は辿りやすいジグザグの登山道です(左画像)。富良野岳まで1・4キロの標識がある地点に7:51到着したため私は少し気を抜いたのかもしれません…





(上)のパノラマ画像の位置で道順どおり道なりに真っ直ぐ進み…「???」と道を見失いました。行き止まりです。10mほど戻ると左方向に登山道があるではないですか!このように太い道ばかり辿ると急に踏み跡がなくなる場面に遭遇したりします。今回2度目でした。1度目は安政火口分岐を過ぎて10分ほど進んだ位置です。最後の場面で再度登場しますのでそこでご説明します。反省しきりです



ここを通過し…



ゴロゴロ登山道を登り続けると三峰山と同じ位の標高を持つピークに到着です



ピークを南側から回り込みコルをへて三峰山を目指します




ピークからコルの画像です(左画像)。8:13、無事「三峰山1866m」に到着しザックを降ろして撮影です(右画像上)。来た道が繋がっています





5分も休んで身支度を整えていると…聞きなれた「ピーピー」と鳴き声が聞こえました。「むむ?どこだ?」と見回すと三峰山の標識の直ぐそばにいました。あわててカメラを取り出し、体をなるべく動かさないようにしてカメラを構えズームで「こんなもんだろ」と標識に隠れている彼を上から撮影しました。鳴きウサギです(左画像)。鳴き声は何度も聞いていましたが姿を確認したのは初めての経験でした。感動して「もう一枚!」とカメラを構え直すとカレはサササーと姿を隠してしまいました。…でも感動です。10センチほどの成体でした。感動しているうちに山の様子は徐々に変化をしていたようです。ガスが今度は美瑛側から立ちこめて山すそを登ってきました。そのスピードが半端ではありません。下のパノラマ画面で分かるのですが、見る見るうちに進行方向の左半分が真っ白になってきました。





8:42 
目指す上ホロの頂上部分が見えてきました。その前に分岐点と「かみふらの岳」を確認しなければいけません…。ガスで霞んでいる中を進んでいくと前方に分岐点の標識が確認できました。その前方左に標識があります。無事「かみふらの岳」を確認してすぐさま上ホロにアタックします。しかし、ココから見る上ホロは実に迫力があります(下左)






8:55 
なんなく上ホロを制覇して十勝岳を目指すのですが…気になるのは左・美瑛側のガスです。




進行方向左側のガスは依然モクモク立ち上ってきてまるで火事です。このままガスに飲み込まれたらどうしよう・・・と気が気ではありませんが、右の十勝側はガスっていないので当分このまま続くだろうと…見込んで進みます。周りが全てガスりそうな時はすぐさま来た道をエスケープしてかみふらの岳からの分岐で登山口に帰るエスケープルートを考慮しています。いつでも最善の策を考えていると安心です。






9:13 
三段山への分岐点(現在、道が不明瞭なので通行止めになっています)が目視できる位置に着き(左画像)…9:15 分岐点に着くとシッカリ×印がついていました(中画像左)。分岐点で十勝方向を顧みると標識に「十勝岳1・5キロ 美瑛岳8・0キロ」と左に指示がありました(中画像右)。ココからの進行方向も左はガスが立ち昇っています(右画像)。



今まで来た道を確認すると…(上)…ガスが濃いです





緑に見える十勝岳の取り付き斜面手前まで登山道はガレ場が続きました。そして取り付き斜面手前の登山道はナイフリッジです。今はガスっていないのが唯一の救いです。風がなくても緊張しました(中画像左)。ココを9:28無事通過し十勝岳を見上げるとこの位置からでも尖った頂上に幾人物人影が確認できました(右画像上)。登るにつれてガレた斜面になりました(右画像下)




9:45 
十勝岳に着いたら四方は雲が攻めてきていました(左画像)。登ってきた方向も雲雲雲です(右画像)。



美瑛岳への縦走路が一瞬確認できたのでパノラマ撮影をしていると…写した傍から霧に隠れていきました…




白金温泉登山口から多くの人が登ってきます(左画像)。上ホロ縦走路方面と比べると数が違いますネ。近くにいたお年寄りが(多分70近くのオジイちゃん)「あそこに鳥がいた!上昇気流に乗って舞い上がっている…こりゃ天気が崩れるな…」とつぶやいているのを聞いたら、ユックリオニギリを頬張って「ユックリしよう…」と思っていたのですが…食べ終わるなりイソイソと下山を開始しました(中画像)。ナイフリッジ部分ではスッカリ霧の中です。踏み外さないようにユックリ進みました(右画像)。



なんとかナイフを無事に過ぎて十勝岳上ホロ縦走路で上ホロ頂上側にある上ホロ避難小屋はスッカリ霧の中でした(パノラマ画像下)。

上ホロ頂上手前の一瞬のロッククライミング斜面ではイワギキョウが群生していました(左画像)。上ホロ頂上で十勝(南)方向を写すとマッシロです。どうやら南側もガスってきました。ご老人の天気の見立てが当たったようです(右画像)。


この辺で長くなりましたので下山編パート3へ続きます

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