美瑛岳(2052m) → 十勝岳(2077m)

北海道の大きな背骨は日高山脈と大雪山系それと間に立つ十勝連峰でしょう
十勝連峰は南から富良野岳、上ホロカメットク山、十勝岳、美瑛岳、オプタテシケ山など2000m級の山々が存在します
大雪山系も十勝連峰も少々足に覚えのある方達には縦走登山が主流です
一つの山だけ日帰りで往復(ピストン)する山行とは違います
自ずと行動距離や一日の行動時間が長くなり実力が問われるケースも増えるわけです

今回の計画は、8月に行った初回の十勝連峰縦走に続く第2弾として、トムラウシへ続く縦走路の途中にあるオプタテシケ山まで走破する予定でしたが、天候の急変で29日が取りやめになり、翌日計画したオプタテシケ山日帰り計画が美瑛岳ー十勝岳縦走に切り替わる変貌振りでした

単独行だから!これだけ自由に計画を変更できるんだよなぁ…と終わってみての感想です
付け足すなら「良くぞあのアクシデントを乗り越えた」と自分を褒めたいです

さて…1/25000地形図は「白金温泉」です



望岳台までの道順は富良野岳(2009年8月8日)を参照してください。望岳台は十勝岳温泉に向う途中にあります。白銀荘より白金温泉寄りです。水洗トイレや大型駐車場もあります。望岳台の標高は約940m。標高差1100m以上、総行動距離約20キロ、予定行動時間は…10時間です



登山口到着は朝の5時。(左上画像)は駐車場から登山道の入り口で十勝岳を写しました。入山届けの箱は画像の中央部分にあります。(中画像)は望岳台のモニュメントです。(右画像)は最初に出迎えてくれた枯れ木、噴火前には大きな木だったのでしょう…



登山道は幅10mほどあります。しかし、見ての通りガレているので歩きにくいです。途中、白銀荘へ分岐する地点に20分ほどで到着しました(中画像)。初心者でも迷わないように標識がたくさん立てられています。



45分で分岐点の位置まで来ました。パノラマ画像にある標識方向に新しい避難小屋が見えます。



分岐点から美瑛岳方向に舵を切り(左画像)。ドンドン進むと5分ほどで小川に出会います(右画像)。硫黄沢川の支流です。



岩の上に黄色ペンキで目印が打たれているので安心です。



踏み跡はシッカリしているし、斜面をトラバースして道は進んでいるので登る角度は緩いです






1時間半で雲の平と呼ばれる位置に到着しました。上は登ってきた方向です。十勝連峰にはまだ厚い雲がかかっています。



進行方向を写した上のパノラマにも美瑛岳の頂上は見えません



十勝岳のスリバチ火口を回り込むように登山道は伸びています



地図とにらめっこしながら次の目標地点はポンピ沢か…と思っていたら朝日が差し込んできました(6:51)。




雪渓と同時に大きな溝が現れました。登山道は溝に向って下っていきます。溝の両側にロープがありました。




溝の高さは8mほどでしょうか…溝を上ると道はポンピ沢に向って下ります



ポンピ沢は思っていたより大きな川でした



水量充分で渡渉位置に悩みます。画像中央部分は岩が小さく乗るとグラつきそうなので画像に写っていない右位置から大きめの岩を選択しました。



渡渉位置から少し下流に下ると登山道は続きます。ここからの急騰はポンピ沢を渡る前に見た通りでした。恐ろしいくらいの角度で続きます。

パート2へ続く



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