パート2です




下山方向は、いたって楽な角度です。頂上部分の200mほどは急勾配ですがアイゼンを効かせて踵を踏み込めば楽に食い込む積雪の硬さなので安心して下山ができました。問題は体力です。両太ももが吊りましたからペースは上げられません。股関節から膝に続く腱も「プルプル」しだしているのです。「どこぞで長い休憩を…」と願い、途中にある避難小屋が真新しいと情報を得ているので、そこで腰を伸ばし大の字になって休むことに決めました。頂上からも避難小屋の位置(左画像の)は確認できています。ここでも雪が軟くなり「ずぼずぼ」と足が雪を踏みぬいてしまいます。なのでなるべく踏みぬかない右側を歩きました。多少、埋まるケースが少なくなり楽になりました(中画像)。途中に士別商業高校刀根(とね)先生の 遭難慰霊碑があり合唱。 昭和35年10月16日に遭難したとか(右画像)。



↑後ろを振り返ると前天塩岳と天塩岳の両雄が素晴らしいコラボレーションで聳え立っています。



11時13分、頂上から直線距離で1キロチョットにある避難小屋に着きました。奥に見える同じような三角屋根はトイレです。内部は思ったより広く2階建てでした。独り占めです。入り口の扉は外から回転式のステン金具で鍵がかかるようになっていますが、内側にもあるので中にいる時は内側から鍵を掛けて外から入れないようにしないよう気をつけて下さい。



避難小屋でオニギリとチーズ、魚肉ソーセージを頬張りユックリ25分ほど大の字になって休みました。おかげで全回復です。避難小屋からの下山ルートは500mほど離れた丸山の頂上を巻く様にして北西へ向います。



丸山はただの丘なので頂上は分かりません。途中ガレ場が出てきますのでケルンを探し、夏道を見失わないように進みます。




丸山を過ぎ(左画像)500mほど進んだ位置にある1317mのポコを過ぎると(右画像)道は下る角度が増してきます。



振り返ると丸山の様子がよく見て取れますね。



1317mポコを過ぎると雪がなくなり出したのでレイヤードを全て秋物に交換してアイゼンを脱ぎました。前方左に新道コースの1138mポコが見え、登山道の筋も見えるのですが、進行方向が幾分右(東)方向にそれだし、急にまた方向を左(西)方向にもどって斜面を200mほどトラバースすると連絡道と新道の分岐点に到着します(中画像)。ここからは急傾斜です。足を滑らさないように気を配ります。



途中前天塩岳が見えました。








斜面一面に枯葉を落とし、白い木々だけが覆い尽くすすばらしい場面に遭遇しました(左画像)。右手に沢川が出てくると登ってきたルートとの合流点も間近です(右画像)。







45度の急斜面は足を滑らさないように慎重に慎重にトラバースします(左画像)。この広場を過ぎると合流点でした(右画像)。



振り返れば枯れ葉が埋め尽くす登山道と沢音のハーモニー…



最後は鹿との遭遇で楽しい楽しい登山も締めくくりです。13時54分に登山口に到着しました。

動画をアップします。よければ参考にしてください。





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