三頭山(さんとうざん)1009m

11月に入り道北地方で手ごろな山が見つからない中、仕事先で知り合った人に紹介された山です。その人も高校時代から山岳部とあって非常に山に詳しい方。前回登った天塩岳も「是非登りなさい」と勧められました。今回は11月6日と29日に2度挑戦し、2度とも敗退しました。季節が冬なので標高だけでは難度を推し量れませんが、29日は頂上付近まで達しているのでコレまでの軌跡を記しておきます。3度目はいつになるのか分かりませんので…。

1/25000地形図は西和と三頭山の2枚。なのでここは1/50000の1枚が良いかと思います
参考までにほかで見つけた夏道のGPSトラックと周辺道路のマップを道路情報センターで見つけたので掲載します




登山口へのアプローチ

上のマップには、自分が選択した道順を赤太矢印に示しました。
まず国道39号を北見方面へ向い、道の駅「とうま」を過ぎて伊香牛小学校も過ぎてホクレンのGSが左側にある交差点を左折します。直進して橋を渡り二つ目の交差点に7&11がありますので、そこを右折すると国道40号です。国道40号からは和寒町を目指します。塩狩峠を過ぎて和寒町に入ると40号は和寒駅前通りと交差する地点に到達します。その交差点を左折すると道道48号(和寒幌加内線)です。ココを道なりにとにかく直進します。すると幌加内町で国道275号にぶつかるのです。そこを右折し、美深町(朱鞠内湖)や士別(添牛内)方面を目指します。




画像上左から(和寒町から道道48号に入り幌加内町に向う途中、幌加内まで24キロ地点)と(幌加内町に入り国道275号との交差点手前)、(西和温泉ルオント手前にある「遊楽橋」看板から・・・この位置の左手前に登山道に続く林道があります)(行き過ぎて戻って林道口を撮影しました。轍があるのが判別できます)ココまでは11月6日に撮影したものです。




11月19日に再挑戦した時、林道の積雪は車が入れるような状態ではありませんでした。帰りに出やすいように国道と直角になるよう車の林道手前に駐車しました(上左1枚目)。200mほど進むと左に左折できる地点に登山口の看板があります(2枚目)。左折して100mほど進むと入山記録ポストと案内板がありましたが…すでに冬季収容済みでした(3枚目)。ポスト向かいに登山道があります(4枚目)






5合目までは6日と29日を比較して掲載します。1枚目は29日の1合目。2と3枚目は2合目までの6日の様子。



2合目と3合目の6日と29日の様子。



6日は1ヶ月に1度あるかないかの晴天で振り返ると上のような景色でした。6日と29日の4合目です。



29日は4号目を過ぎると6日とあまりに様子が違うので夏道を探すのに一苦労です。細かな乾雪が四六時中降り続き視界をさえぎるのです。ときどき霧が混じることもあるのであまり良いコンディションとは言えません。6日はスノーシューを忘れて7〜8号目付近で断念しました。29日は完全防備で余念はありません。登るペースは29日が1合目当り30分。なかなか良いペースト思います。




















木立の回廊を抜けて暫く歩くと5合目である丸山分岐に着くはずなのですが(1枚目)どうも枝に積った雪で木々たちが登山道を塞ぎます(2枚目)。
塞ぐだけでなく目印であるピンクのテープも隠してしまうので…進む方向が分からなくなりました。それでも大きな枝についたテープを発見し(3枚目)
「こっちに進めばいいのでナ…丸山分岐は何処だ…」と探して左に開けている方へ進みました…




しかし、それが大間違いでした。上の左2枚は6日のものです。1枚目にある木が同じものなのですが、実はここの広場が丸山分岐でした。私はそれが分からずに…丸山分岐は何処だ…といって探していたのです。見つかるはずがありませんでした。間違った方向へ10分ほど進むと…道がどちらの方向へ行っても下るので「あれ?違うな」と気が付きコンパスを出し、地図と合わせたら…西に行くはずが東進していました。広場へ引き返して落ち着い周りを見渡せば…「なんだ、ここジャン!」と気が付き3枚目の正しい方向へ進みました。






無事に5合目の看板を発見して写真撮影。登山口では「6合目の谷あいを撮影できればイイヤ…駄目ならそこで引き返そう」と決めていたので「あともう少しだ…頑張ろう」とひと頑張りしました。




6日は夏道がここを過ぎてもハッキリしていたのですが、29日は夏道どおりに進むのをここから断念しました。ご覧の通り笹や小枝が塞いで通れないのです。夏道を回りこみながらなるべく埋まらない位置を探して進みます。尾根が少し細くなってきました。1枚目は6日に撮影。2枚目が同じような位置で29日。その位置から後ろを振り返ったのが3枚目。4枚目は6日に撮影した6合目のナイフリッジです。29日では…



こうなっていました。当初の目的を達成した私はここで一旦引き返したのです。するとどうでしょう…2人連れが登ってきました。






ウロチョロしている私の踏み跡を辿ってくれたみたいで「この踏み跡はあっち行ったりこっち行ったり…二人連れか?どうなってるんだ?」と不信感一杯で登ってきたご様子です(申し訳ない、恥ずかしい…)。道に不案内なこと、初めてに近い山であることを話していたら「私はこの山3度目くらいです。2度は冬に登っていますよ」とチカラ強いご返事で。「ええホントですか!良かったら後ろをついていってかまわないでしょうか?」とお願いしました。こんなずうずうしい申し出にも「いいですよ」と2つ返事で了解していただき。ラッセルに協力しました…といっても助けられた方が多かった気がします。下山途中でお互いを自己紹介して分かったのですが「ガイドにない北海道の山々」を自費出版された北海道拓殖大学短期大学の八谷和彦さんでした。
1枚目の縦パノラマは6日、ナイフリッジを渡りきって振り返った画像です。右は6合目の切り立った部分も平気の平左で登って行く二人の勇姿です。



登り切って頂上が拝めるかと期待しましたが上のパノラマです。もう…期待は捨てました







6日に撮影した限りではこのような場面になっているはずです。かすかに最後の登りが見える位置まで来ました↑。







一瞬後方のガスが消えたのでパノラマ撮影です↑乾雪が降り続き顔にパシパシ当たります。反射板が見える位置まで来ました。頂上まで、あと1時間半ほどだそうです。






9合目付近です。
ここからが、悪戦苦闘の積雪でした。シューを穿いているのに膝まで埋まります。「こりゃスキーでなきゃ駄目だね…」」と奥さんに話している八谷さん
下が笹で、積った雪が柔らかく踏み抜いてしまう所もしばしば出現します。


どうにかここを乗り越えて、広々した「頂上大地」と呼ばれる部分に到着しました。・・・と言っても私は来た事がありません。そうらしいとお二人が言っているんですから間違いありません。そう思います。私は見たこともない周りの景色に少々腰が引け気味でした。「頂上を探してもこの天候とこの状況では危険ですから下山しましょう」の声に、即!「ハイ」と先頭になって下山しました。


3回目のトライへ続きます




























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