音江山→無名山→イルムケップ山→無名山→沖里河山
   












音江山(795.6m)から無名山(804m)を経由してイルムケップ山(864.5m)へ縦走し、帰りは無名山経由で沖里河山(802.1m)へ抜けて登山口へ戻る計画を実行しました。地形図上で距離を計測すると約14キロ。登山口が標高約200mなので標高差は約600m。しかし縦走なので最初に音江山へ上がっても下ったり上ったりを繰り返します。日帰り登山にしては、実にハードな内容で、しかも初めてのルートが大部分。楽しみであり、緊張感もそこそこありそうな計画です。

アプローチ

詳しくは2009年12月11日の音江山を参考にしてください。旭川から一般国道12号を使い、深川市音江にある深川ICを目指します。道の駅で左折して次の信号を右折。深川採石場看板で左折して最終除雪地点で駐車します。



↑5:36 最終除雪地点に着いた時は青空でしたが、用意を整え↑5:58の出発時には右(西)からの雲がびっしりです。↑林道を沖里河温泉(廃業)方向へ歩き、夏道との分岐に着いたのは6:25でした。気温は零下6度です。これなら斜面の雪も締まっていることでしょう








↑温泉裏にある夏道をたどると、この場所に着きます。青線が夏道ですが今回は冬道を通れる積雪量なので赤線の少し谷あいを進み529ピークとのコルを目指します。残置テープがあるので迷うことはないでしょう。(右画像)がコル地点。コルの手前は急斜面ですが雪崩れる心配はなさそうです。





↑コルからは登りもせず下りもせず。標高を維持して斜面をトラバースして進みます。↑林道にぶつかるまでトラバースするのですが、なかなか林道が出現しません。スキー跡は前日のものです。



7:05 ↑ようやく林道にぶつかり、この地点で林道が進行方向を180度変えていました。↑後方をパノラマ撮影しました。地図を出し、位置を確認しました。



↑30mほど進むと小川であろう地点に到着しました。スノーブリッジを探す手間もなく、どこからでも渡れそうな一面の雪面でした。















↑一応スキー跡にそって進みました。降雪がないので一人ラッセルにもなっていません。↑反対斜面に渡り登れそうな位置を探していると200mほど進んでしまいました。辺りは疎林で急斜面ですが木があり雪崩れていないようです。これ以上進むと視界に雪崩れ斜面っぽい景色が飛び込んできたので大きくジグをきりながら周りの積雪状態を観察して登りだしました。スキー跡もなくなったので同じ考えを持った人のようです。





↑斜面は風に対して影なので突風はありません。真西から真東方向に風が吹いているようです。風速はかなりになっているのかも?前方に無名山への縦走路が見えました




↑登っている方向をパノラマ撮影です







↑その左斜面です


↑奥は、もっと斜面角度が急になるのであまりそちらに近づかないようにジグをきります。前方手前にあるのが音江山の夏道。奥が沖里河山です。頂上付近には雪庇部分があるので登れません。頂上手前200mくらいに斜面がゆるくなっている部分を見つけたのでその方向を目指しました





↑この画像右上が頂上方向です


↑右方向から回り込んで行きます



↑ここでようやく角度が緩くなりました。斜面はガリガリでスキーアイゼンを着けていないと登れなかったでしょう。




↑目指す頂上が見えてきました






↑8:16 頂上に到着。2時間20分ほどで着きましたから、前回よりやはり速いペースでこのルートは登れることが確認できました




↑ところが私、ここで何を思ったのか進む方角を誤りました。地形図で示した紫のルートを下ってしまいコルについて前方の景色を見て「アレ・・・?」と思ってしまったのです。地形図を出して「違う!こんな景色じゃない!」と確信して戻りました。



↑8:56正しいルートに上り返して安堵です「この景色この景色」。下り始め位置にあるポコをイメージしていたのですが、それを見逃していました。実際の感覚より左後方(北側)にあることが分かり、縦走では「くれぐれも分岐点での進行方向はコンパスでの確認が重要」と肝に銘じました。40分の誤差が生じてしまいましたが、まだまだ9時。焦らず着実に進むことを心がけました。とくにクトー(スキーアイゼン)を装着しているので下りは慎重に下らないと転んでしまいます。急斜面は斜滑降で滑り降りました。雪面はクラスとしたアイスバーンと10センチあまり積った吹き溜まりのミックス状態です。斜面状態が変化するたび、体がつんのめるよううに前方へ持っていかれてしまうのです。(スキー板だけが停まってしまうのですね)
 縦走ルートは(上画像)で左正面に見える750mポコを目指します。ポコの裏が音江山と無名山に分かれる夏道分岐です




↑9:09 ポコ裏の分岐点に到着しました。





↑分岐から762mポコ(画像正面)を目指します






↑762ポコを越えると無名山が見えてきました



↑無名山との間にポコが一つありますね。この斜面もアイゼンがなければ直滑降できるのですが無理しません。登りはガリガリでしょうから外してまた取り付ける手間を考えれば、このまま斜滑降をしたほうが早いし確実です。斜滑降できなければ外しますがね




無名山手前の斜面は、なかなか歯ごたえのある急斜面でした。9:47 無事、無名山を制覇しました。イルムケップへ抜けるだけなら右方向を巻くとショートカットできるのですが、まだ登ったことのない無名山です。しっかり画像を撮影しました。

     イルムケップ山への縦走へ続く           登山道トップへ戻る





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