パート2です
↑6:48 這い松帯を抜けると雪化粧した十勝岳が迎えてくれました。上空の高い位置に雲がありますが、頂上にかかる雲がないので実にきれいです。
↑前方に分岐点を示す標が見えてきました。 ↑地図にある望岳台方向との分岐でした。分岐を右折して
↑道は十勝岳方向に進路を変えますが、また東(左)方向にゆっくり曲がって進みます。
↑6:57 直進すると望岳台から登る登山道に、右折すると十勝岳へ向うショートカットルートの分岐に到着です。地図にはない道なので注意してください。あとで出てきますのでその時に説明しますが、望岳台からの道にはピンクテープがあります。しかし、この道は通行止めではありません。望岳台を利用する人が吹上温泉方向に迷い入らないためのピンクテープですので記憶に留めて置いてください。
↑分岐を右折すると十勝岳を真正面にして登ることになります。
↑前の分岐点で説明したピンクテープがありました。
↑望岳台からの道に合流して望岳台方向を撮影しました。右が望岳台方向。左が吹上温泉方向です。
↑ここからは望岳台から登るルートと同じです。避難小屋から見えるピークは十勝岳ではありません。大正火口とグラウンド火口の間にある1646ピークです。横から見るとマントヒヒの顔に見えなくもありません。↑(右) 7:15 美瑛岳との分岐点を過ぎると十勝岳避難小屋が見えてきます。
↑私は美瑛岳との分岐点手前にある「十勝岳方向」とある標識を右折しません。そこを直進して美瑛岳への分岐を過ぎても真っ直ぐ進みます。道は遠回りしていますが、岩が無い広い道なので歩きやすいのです。時計回りで道はユックリ避難小屋方向へ続いています。↑ 7:21 避難小屋に到着しました。標高は約1300m。ここからの登りが急登になります。景色も一転しました。
↑十勝岳を見ながら着実に高度を稼ぎます。アイゼンを履くほど斜面はクラストしていません。新雪を踏みしめるようにして登りました。初老の女性が一人「恐ろしい」と言って下山していきました。確かに一部の道は凍っています。しかし、技術があれば、この程度は恐ろしいと感じないはずなんですが…ま、人それぞれですから、安全第一です。
↑8:10 グランウンド火口とスリバチ火口の間にある標識の位置に到達しました。↑左を見れば、スリバチ火口の向こう側に群青色の平地をバックにして大雪連峰や美瑛岳の勇姿がハッキリです…空恐ろしいくらい空気がピリピリしていました。
↑モノトーンの世界を一歩ずつ進む感覚は登山者でなければ味わうことができない緊張感です。↑8:25 正面に十勝岳頂上を見ながら、これから登る最後の壁を見つめていました。この壁に至る道は風が吹き通る、いわば「風の道」です。いつも右から強烈な風が吹きつけます。そんな時は、身体を倒して風に身をゆだねないと進むことができないこともしばしばです。しかし今日は…風速5bほどの微風。そして一番驚いたのが吹いている方向でした。頂上方向から吹く東風でした。
↑画像で右斜めになって黒い筋がみえると思います。それが道です。そこから直進して画像右上に見える肩に上がります。
↑夏場はガレて登りづらい道も新雪があると登りやすいです。ええ親切です。↑肩からはロープが張っています。エビの尻尾が発達していてなんとも緊張感があります。
↑肩に上がると風が幾分か強まります。エビの発達もいつもとは正反対方向です。
↑麓方向を振り返って撮影しました
↑頂上の手前の急斜面です。先行者の大きさから岩の大きさも想像できますでしょうか?
↑ロープ沿いに進むことで迷うことなく頂上に向えます。まだ道は水分を含んでいないので凍っていません。アイゼンは終始不要でした。8:59 頂上に到着しました。思ったより順調でした。
↑先行者の方に撮影していただきました。先ほど雪の斜面で下山していった女性の伴侶の方でした。↑富良野岳方向です
↑トムラウシ方向です ↑拡大してみました
↑どうしても美瑛岳方向が迫力だったので大画像を用意しました。感激です。素晴らしい…
↑9:08 軽くオニギリを1個食べて下山しました。画像左下に黄色いペンキで岩に示された部分を下がります。登山道が白い筋で見えますか?
↑後学のために大砲岩とOP尾根方向を撮影しました。いつか登れるようになればと思います。
↑這い松トンネル手前の分岐点です ↑10:28 すでに頂上は雲の中でした
↑分岐点には「シラタマノキ」が群生していました。 ↑杖と比べていただくとその小ささが想像できますでしょうか?
↑昼間なんですが上空には雪雲があるので光量が足りません。↑富良野川へ向う途中の道です
↑10:39 富良野川が見えました。パノラマなので川が少々曲がって見えます。画像手前側に富良野川があります
↑渡渉位置です
↑10:57 吹上温泉に帰ってまいりました
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