富良野西岳(1330m)北の峰(富良野スキー場)ルート 2月4日

今回は、体力が「まだまだ」の都合から、ロープーウェイを使用してのトライです。



↑画像奥がロープーウェイ乗り場。右がトイレ。手前から入ってきました。↑ゴンドラから見た富良野西岳。↑リフト降り場から北の峰方向へ向うと、スノーシューの踏み跡がクッキリ着いていました。どうやら昨日の物のようです。スキー跡もありました。こちらは古かったです。リフトの最終降り場には9時5分到着で、ここでシールを貼り、用意を整えて分け入ったのが9時15分でした。ロープーウェイの降り場から最終リフトの乗り場まではスグです。20分ほど時間があったので時間つぶしと準備運動を兼ねて斜面を登り、乗り場近くで柔軟運動をしました。




↑北の峰手前で右側の北側斜面に雪庇が崩れて雪崩れていました。小さい物ですが「気を付けないと」と改めて思い直しました。昨日から気温が上がり気味です。太陽光が当る部分は特に温度が上がっています。といっても手元の気温計は零下6度でした。



↑北の峰には寄らずに今回は真っ直ぐ富良野西岳を目指しました。シューの跡は固く、楽チン。前回のキツカッタ一人ラッセルが嘘のようです。



↑シューの跡が少し斜面を下り気味だったので、帰路で登り返しがキツクないように考えルートを上の方向へ変えました。(画像の右方向を進みました)



↑9:29 富良野西岳へのルートで、途中にポコが3箇所あります。1084mの北の峰と1124m、1237mです。どれも頂上はショートカットして南側斜面をトラバースするのです。前回は1124mポコを過ぎて撤退しました。スキーにシールを貼って歩き出してから14分で、その1124mポコが見えてきたので闘志が湧きます。



↑9:45 30分で前回撤退した位置に来ました。画像右にウッスラと休憩した穴の跡が半円で見えています。ここからは若干左方向へ下りながら進路を取ります。



↑ 尾根に出てからは忠実に尾根の右側(北)を通ります。雪庇を踏み抜かないように気を配りました。



↑北の峰付近より、雪庇が大きいのに気が付きました。どうやら風の通り道らしく、真横からの吹きつけが常時あるようです。この日もこの部分から風の「びゅ〜びゅ〜」音が大きく鳴り出しました。



↑この部分は雪庇が崩れても雪崩れない角度の斜面なので雪庇のスグ脇を通ります。雪庇が崩れると埋まることもあるため注意は必要ですがね




↑いよいよ1237mポコの手前に来ました。ここからどの付近を通るのか、慎重に選ばなくてはなりません。



↑どうやらシュー跡は夏道通りを選んだようです。



↑10:10 登坂開始から約1時間が経ったので大休止を取りました。こんな具合です。



↑10:26 シューの跡は大休止を取った場所から先で、夏道通りに左方向へ雪溝に向って降りていましたが、帰りを考えると右方向にある1237mポコと富良野西岳の中間地点のコルを目指したほうが、斜面角度も緩くて登りやすそうだと判断してシュー跡とお別れしました。ここからは踏み跡がないので赤テープ(光分解性)の出番となりました。左手を見ると…↓



↑こんな具合になっています。かなりの角度で溝になっています。



↑頂上はこの方向かなぁ…と考えていたら誰かが取り付けたテープを発見しました(画像右)。誰も踏み入れた地点でないことが分かっただけで、多少勇気が湧く物です。



↑地図読みが間違いなければ、ここを登れば頂上への取り付きである急斜面手前に出るはずです。シュー跡は左から合流してくるはずだ…と考えながらジグを切って進みました。



↑声を上げそうなくらい迫力のある眺めです。シュー跡が想像通りに左から来ているのが見えました。とにかく風の音が身を引き締めます。



↑風が強く木に張り付いた雪は落ちているようです。頂上付近だけモンスター状態なのがわかりました。↑取り付き斜面手前から前方を見ると大きなモンスター群が見えて異様な雰囲気です。



↑10時を過ぎているというのに日陰になった斜面を登ります。気温は零下8度です。しかし、風が強く吹くので、それ以上の寒さに感じました。



↑斜面途中で後ろを振り返りました。@が北の峰Aが1124mポコBが1237mポコです。青線のとおりに進んできました。




↑シューでさえジグを切らないと登れない角度の斜面でした。ここを降りるときは…シールを外さないと駄目だろうなぁと考えながら登っていました。



↑登山道途中にあるのでしょう「富良野西岳、あと何キロ」と表示されてただろう木の看板がありました。「富」しか読めませんでした。「ふっ」と笑いながら進みました。



↑いきなり正面に切り立った崖が出現です。この右側は…


↑こんな具合でした。右モンスターの陰に布部だけや芦別岳が見えるはずです。



↑行く手をモンスターと左右の崖が塞ぎました。よく見るとスキーを取り回せないほどの狭さです。↑なのでスキーをデポすることにしました。(進んできた方向を撮影)。進行方向にコブがあるので先を見通せませんが、この先に頂上があるはずです。



↑コブを左から撒くようにしてクリアすると頂上の標識らしき物体が見えて興奮しました。↑拡大するとこんな具合です。



↑間違いなき頂上標識でした。壺足なので多少埋まりながらの行進でしたが、無事到着できそうで安心です。



↑無事11:12に頂上へ到着しました。リフト降り場から約2時間です。まあまあのペースでした。ストックも倒れて紐が真横なのが分かりますか?風がそれほど強いのです。



↑頂上から進んできた後ろを振り返ると綺麗に布部岳が見えました。芦別岳は雲の中です。とにかく風が強く、突風に気を配りながらの足運びです。



↑北側方向のパノラマです。画像右にある雪庇方向が、もうヒトツの夏道(北の峰学園方向)。とてもこちらを下れるとは思えません。




↑頂上標識を撮影してとっとと下山することにしました。空知平野方向には雪雲がドッサリあり、こちらに向って飛んでくるのがうかがえます。午後から天気予報通りに崩れることは間違いないでしょう。まだ布部岳はハッキリ見えました。



↑デポ場所でシールを外し、下山開始です。間違っても左側の雪庇方向へ滑らないよう、細心の注意をしました。転んでもいけません。



↑12時に大休止した場所に戻れたので、そこで昼食としました。風が強く、ガスの火が流れて、なかなか雪が溶けません。それでも30分ほどかかってラーメンを作り、オニギリを一個食べて英気を養いました。コルの方向を撮影しました。↑撮影場所から進行方向の北の峰方向を撮影するとこんな具合です。登り返しのことを考えると、休憩場所からシールを貼りなおしたほうが賢明なのかもしれませんが、一人ラッセルをしていない運動量なので「ここはもう少し頑張ってみるか」とシールを貼らずに進むことにしました。ハの字やニの字、斜めのニの字で登る方法を駆使して進み登ります。(クチでは説明しにくい微妙な進み方もあるのです。特に斜めニの字登行は私独自のモノでして…小さい頃に見につけた、登りながら下り進む、そんな感じです)




↑12:24 既に自分の踏み跡さえも風が雪を運んで消えかかっていました。



↑北の峰を斜めにトラバースしている地点が一番きつかったですが、それ以外は順調に進めました。↑後ろを振り返りました。ここをシールなしで登るのです。踏み跡が微妙に斜めニの字になっているのが分かるでしょうか?



↑13:03 最終リフトの降り場に到着です。右に滑り降りると上級コース。左は中級コースになっています。↑太ももが言うことを利かないほど疲れていたので迷わす左に進みました(笑)



↑13:27 ロープーウェイの乗り場に到着しました。途中、ターンするのが嫌になって3回休みました。「ええいここからは直滑降だ!」と思いましたが、踏みとどまって、なんとか大回りパラレル(私のお腹は太回り?)で到着です。

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