パート2です




↑100mほど進むとこの景色でした。10:17



↑黄色い30番標識が左に見えてきました。道は少し下りながら右に曲がっています。↑曲がりきるとこの景色です。コルに続く直線道路でした。下りなので進むのは楽です。帰りはコルの位置から左に抜ければいいのだな、どの辺だ?と考えながら進んでいると後方からスノーモビルのエンジン音が聞こえてきました。



↑31番標識に辿り着きました。ここがコルの最下部のようです。道は直進していました。↑32番標識は確認できませんでした。33番標識の画像です。ここで後から来たモビルに抜かれました。ええ、ここは清く先を譲りました。なんと言っても先行してもらうとラッセルせずに済みますから。踵を傷めた身では無理ができません。モビルは3台でスキー場のパトロールの人でした。先頭の方に「頂上まで行かれるのですか?」と確認されたので「ええそうです。ご苦労様です」といって答えました。                



↑若干ゆるく曲がりながら道路は続きます。                 ↑34番標識は右手にあり、この辺りから緩やかな上り坂になります。



↑35番標識です。だんだん降雪量が増えてきました。視界が悪いです。↑36番標識では、すっかり前が霞んでしまいました。ここから道は右に曲がります。ここを過ぎると途中で左にスキー跡らしきものがあり、道をショートカットしているのだと思えましたが、モビル跡の方がラッセルが無く楽だと判断して観光道路通りに進みます。道路の斜度は13%くらいです。車ではキツイ登りに感じてもスキーで歩くと「ダラダラ登る感覚」で飽きてしまいますね。もう少しで林道の分岐点だと思いなおして踏ん張りました。



↑37番標識は左カーブにあります。


↑38番標識と「雄武方面」の看板、その間に「山火事注意」の大きな標識が立っていました。この位置から青線通りに右折します。その前に時間が11時20分で、ここまで腰を降ろして大休止していないことを思い出し、山火事注意の看板近くで雪の溜まっていない場所を探して大休止しました。



↑20分休憩して登山再開です。                       ↑ここで前方に段差らしい部分を発見しました。高低10m以内の段差は地形図に載っていません。「ひょとっして帰りは登り返しになるのか?」と不安になりましたが、稀有の心配でした。道は、なだらかに続いていました。私はここでもまた後続者2人に追い抜かれてしまいました。両太腿が攣(つ)り、左股関節に痛みが走り、右踵の左側は完全に豆ができて破れた気配がしました。無理はできません。ユックリ登ることにしました。



↑あたりにあるモンスター達の大きさが、心なし大きくなっているような気がします。頂上に段々近づいている気配です。



↑風が5〜10mと強くなりだし、降雪量が増えてまたまた視界が悪くなしだしました。ここで撮影しているカメラの液晶が調子悪くなり、撮影した画像の確認ができなくなり始めました。どうやら気温の低下で、カメラの動作に支障をきたしている様子です。露出の具合もおかしくコントラストが上手に表現できていません。降雪の影響かもしれませんね。とりあえず壊れてはタイヘンと耐寒服の中からカメラを出し入れすることにしました。ここから道路はジグザクに曲がりながら進みます。快晴の天気であればショートカットして進みたいところです。しかし、位置を示す大岩も確認できず、この天候では無理できるはずありませんでした。



↑追い抜いていった後続者の踏み跡さえ分からなくなりそうなくらいの吹雪です。モビルの跡がなかったら多分、往生していたかもしれません。



↑画像中央部に道は続いているのです。まったく見えませんね。時折風の合間でウッスラ先が見える程度でした。





↑やっと先に高い部分が無くなった様子です。画像右下に竹竿と赤テープが確認できると思います。ここから頂上までこの目印があり、吹雪きでも安心して歩を進めることができました。進む方向は青線のとおりです。




↑やっと避難小屋(画像左)が確認できました。頂上への道は青線のとおりです。



↑避難小屋から頂上方向を眺めましたが全然見えません。かろうじて近くの竹竿が画像右にエビを発達させて並んでいるのが確認できました。先行しているはずのスノーシューを履いた男性2人の姿さえ何処にいるのか皆目見当が付きませんでした。



↑しばし佇み、風の切れ間を待ちます。するとどうでしょう。     ↑追い抜いていった2人の姿がウッスラ見えるではありませんか。



↑方向を確かめ頂上標識を目指すと2人に追いついたので撮影を頼みました 12:38。↑しばらく頂上標識の付近に滞在しましたが、風が強く10m以上になりだいしているので避難小屋に退散を決めました。小屋の付近はいつも風が巻いているのでしょう。雪が入り口付近だけ吹き飛ばされてありませんでした。2人は、冬は初めてらしく服装も下着が濡れると困る、綿素材のようでした。室内に保管してあるマキと焚きつけを使いストーブを点けていました。2人はマッタリしている雰囲気でくつろいでいるようすなので、多少会話をしてから私は残りのオニギリを食べ、スキーのシールを外してザックに収納し、お先に下山することにしました。本当はインスタントラーメンを持ってきているので作って食べたかったのですが、足の状態が気になり下山に時間がかかったらタイヘンだと判断したのです。



↑13:11 上空に青空がポッカリあいたので、コレ幸いと少しだけショートカットをして下りました。



↑観光道路に戻ったら、目標の大岩が確認できました。観光道路は、この大岩の左横にあるはずです。しかし、この位置から道路が確認できないことと、真下の崖の角度が急すぎて下が見えないため、無理をせず観光道路沿いに下ることにしました。案の定、思っていたより左の位置に道路があることを確認できました。アソコから滑っていれば、痛めた足では、かなり難渋したかもしれません。



↑林道の31番標識までは順調な下り坂です。スキーの手入れさえしている人なら苦労無く標識に辿り着くことができる傾斜でした。そこから右の西側斜面に分け入り、等高線をなぞるようにして進みました。途中、斜面を分断する5mほどの高さの谷がありましたが、ここも等高線を描くように、多少カニさん歩きで登るようにクリアしました。するとこの上の画像の位置で登ってきた踏み跡と合流できました。



↑後ろを振り返るとこの景色です。画像左の踏み跡が下り、その右が登りの踏み跡です。画像右に見えるのは先行者が先に降りたときのシュプールでしょう。



↑渡渉位置まで下るのは楽しかったです。しかし、観光道路と合流してからは、若干の登り返しが2箇所あり、スケーティングで進むには、踵の痛みと格闘しなければなりませんでした。それでも無事14:30に駐車場に到着して万々歳です。下りは1時間20分。登りは4時間30分の長丁場でした。



踵の靴擦れは相当のものでした。次回に備え、身体を回復させることが最重要になりました。

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