パンケ山  (631.8m)




上3枚はパンケ山の画像です。撮影日はそれぞれ2009年10月28日(上左)、2010年9月15日(上右)、2010年2月18日です。撮影場所は、順番に道の駅なかがわ、道の駅ピンネシリ付近、中川町大富3付近の国道40号から。

今年の目標に掲げた山「パンケ山」に、ようやく挑戦できる日がやってきました。夏に登るのであれば、なんてことない山なのですが、春は頂上までの長い距離と林道の傾斜の無さには、思いのほか苦しめられました。下山時に雪が腐って(溶けて)スキーが滑らず、傾斜もないためスケーテイング走法で乗り切りました。

1/25000地形図は「敏音知(ぴんねしり)」と「問寒別(といかんべつ)」です。画像の左半分が問寒別です。青線は短絡ルートです。登山道ではありません。当初はこのルートを模索していました。疎林であり、かつ積雪状態が硬く締まっている場合はこのルートを選択する予定でした。しかし、出発時点でアクシデントが起こりました。コンパスが北を示さないのです。気温は零下3度なので気温の影響とは考えられず、頼りにならないコンパスを頼って迷うわけにもいきません。青線ルートは諦めました。天候は一日中晴れの予定ですから。地図読みだけで登れる赤鉛筆で地図に示した林道コースを選択することにしました。概ね片道10`のコースです。




中川町のHPにあった見所マップも右に加工して添付しました。右画像の見所マップでパンケ山の位置は@です。中川町でも1番の見所と考えていたようですが、いかんせん林道は途中で崩壊しているため車での往来はむりだということでした。Aがさけます孵化場の位置です。

さて、今回の登山で一番難問視していたのは積雪状態。冬は夏道登山口より約2`手前の「さけます孵化場」までしか除雪がされていません。2月15日に偵察した時はこんな状態でした。かなりの積雪状態で、「一人ラッセルは無理」と判断しました。雪が溶けてまた凍り、雪面が締まる3月に実施することを決めました。



さけます孵化場までの行き方は、まず旭川方面から国道40号を北へむかって中川町を目指します。左手に道の駅「なかがわ」が出現したら(ここで用を足したい方は用を済ませて下さい。トイレもウォシュレットですし、自動販売機も整備されています。)、次に国道と平行して流れている天塩川に架かる「中川橋」を目指します。(注意:道の駅付近に架かる橋は「誉橋」です。コレより北に架かる橋です)。左手にシェルのGS(中川石油)が出てきますので、この右側に「中川橋」が架かっています。ここを右折して直進し、突き当りの交差点を左折します。中川砕石の看板を過ぎて5分ほど走ると上の画像左に出ます。@パンケナイ川河川自然公園BMXコースの看板とAさけます孵化場の看板が出現したら、ここを右折です。踏み切りを渡ると画像右の光景になります。旭川からは約180キロ(片道・高速使用)あります。



さけます孵化場付近にある農家の倉庫が建っています(画像左)。この倉庫から右折するとさけます孵化場です。私は道の行き止まりに駐車しました。すると倉庫の陰に雪上車が停められていました。偵察時には気が付きませんでした。あとで分かったのですが、どうやら北大所有物で北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション(旧北大演習林)の研究用らしいです。この雪上車が頂上付近まで林道を踏みしめてくれていました。大助かりでした。



↑出発は6時32分。モビルと雪上車の踏み跡が何本も付いていました。画像右、朝日の方向に目指すパンケ山が見えました。



↑牧草地を斜めに横切る形で進みます。                   ↑林道に架かる1本目の橋手前には「お魚さんを捕っちゃ駄目よ」の看板がありました。



↑6:55 夏道の登山口が見え、右側に入林届ポストが確認できました。↑左側(北側)にパンケナイ川を見ながら道は続きます。朝日は山が陰になって届きません。



↑7:27 林道沢側に架かる橋が見えました。  ↑林道の幅は約8mほど、かなり広いです。  ↑8:04 前方に大岩が出現し、道幅が極端に狭くなりました。次の目標は標高110m付近にある川の三叉路です。



↑8:11 三叉路が見えてきました。



↑三叉路から林道はジグを切るように急な登りに変化します。ようやく朝日がさして周りが明るくなりました。↑50mほど標高を上げるとこの景色です。




↑景色はどうかと林道の左右を見れば…上が左側(北側)で下が右側(南側)です。目指すパンケは姿を見せません。冬でこの状態ですから、夏に登れば、もっと見えない状態かもしれません。





↑9:29 ようやく勇姿を見せたパンケです。   ↑画像左が進行してきた方向です。正面にピンネシリが見えます。画像右にあるのがパンケです。ピンネシリを正面にすると左側に400ほどのポコがあります。困ったのは、辺りを探しても林道の跡がハッキリしないことです。雪上車の跡が所々消されているので注意して進みました。



↑ようやく大きな木の間を通して雪上車の後が遠くに発見できました。@の辺りです。これから先はパンケとの間にあるポコを4つほど越えて進みます。いずれもコル状に凹んだ地区を通るので、その状態を記憶して進まなければいけません。帰りに同じ場所を通るので、シールを外して進めるのか?シールを貼らなければ効率が悪くて疲労が蓄積してしまうか?を判断しなければいけないからです。



↑最初の385mポコです。しかし、ポコと呼べるほど突き出ていないません。
視界が確保できていない場合に歩くことを考えると「ゾッ〜」とする地形です。
今日は視界がバッチリ確保できていますし、何より雪上車の跡が心強く感じます。



↑次の398mは、ポコの左側(東)を通って進みます。所々残っている雪上車の跡がなければ、ここが林道だなどとは信じられない光景です。
青線を進みました。パンケの手前に見えるのは490mポコです。



↑だんだん目標が近づいているのが認識できます。↑389mポコを過ぎると右に方向を変えて進みます。



↑10:35 パンケの手前にある490mポコを左手にして右から巻くように林道跡がありました。雪上車の跡は、ほとんど消えていました。
ところどころモナカ状の雪でしたが、沈み込みは踝(くるぶし)程度です。なんてことありません。




↑山が近づくにしたがって気になってきたのが道の状態です。とくに雪崩は起きていないか心配でした。
カメラで確認したところ@の部分で木がなくなっており状態が危ぶまれました。



↑10:42 最後のポコを巻ききって山を正面にして林道が進み始めました。@が頂上です。
ここから山を右から回り込み、反対側に出て頂上を目指します。さてさて、雪崩の状況はドウでしょうねぇ…。

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