十勝岳(2077m)

春の十勝岳はこの時期、望岳台から一度も登っていませんでした。
何故なら、2年前まで望岳台は、冬季閉鎖しているものと思っていたからです。まったく無知でお恥ずかしい次第。

望岳台は1年中、通うことができるのでした。除雪もされています。十勝岳観測のためにも利用されているようでした。


アプローチ

この時期、望岳台は上富良野(白銀荘)方面からは道道が冬季通行止めなので美瑛町の白金温泉経由でないと通えません。
旭川市内からは、1時間強の所要時間が必要です。

地形図

1/25000地形図は「白金温泉」です




赤線が今回登ったルートです。青線がスキーで下ったルートです。
十勝岳避難小屋からの急こう配は、夏道の右(西)側にある雪渓部分です。



↑白金温泉を抜け、望岳台に向かう道道に右折すると朝日に輝く美瑛岳と美瑛富士、オプタテが迎えてくれました。その横には、目指す十勝岳が見えます。


↑7:17 望岳台を出発します。雪渓の高さは2m。登り口は画像右です。  ↑登山届のあるポストが看板横にありました。


↑後ろを振り返れば、雪で駐車場が見えません。



↑晴れ渡って十勝連峰全体が見通せます。しかし、下からは春霞で霞んで見えました。



↑最初は夏道を進みますが、所々をショートカットして直線で進みます。   ↑7:55 白銀荘へ分岐する地点手前に到着。画像中央の避難小屋を目指します。



↑8:31 避難小屋が見えてきました。                        ↑8:48 避難小屋の脇を通過します。ボードのシュプールがクッキリです。



↑急斜面の取り付きでクトーを装着しました。この斜面は、気温が低いと意外に滑る部分があるのです。念のために装着しました。



↑先行者は、斜面の角度がきつい影響でスキーを外してザックに装着しています。↑尻セード跡が2本、クッキリ着いていました。楽しそうな跡です。


↑9:55 1600m地点に到着。この平らな部分で一息入れました。前方に十勝岳が見えます。       

 ↑いつも午前10時に通り過ぎる飛行機が、爆音を空に響かせていました。 定刻通り!そんな声が聞こえてきそうな飛び方でした。↑模範農場が霞んでます。



↑15分休憩し、今度は夏に通行止めになっているお釜部分を突っ切ります。



↑いつも通り、夏道に上がる斜面は、融けてグズグズ部分とシッカリスキーを支えてくれる部分との半々でした。
  融雪水が、斜面を流れる部分はグズグズになるようです。


↑10:43 右側斜面をトラバースし、前十勝岳側に抜ける4人パーティがいました。火口付近は、硫黄の色で雪が黄色く染められていました。 
  有毒ガスに要注意です。


↑前を見ると、夏道に続く斜面の突端が見えました。



↑11:04 頂上に続く最後の急登です。少し左によって進みました。
      左側の夏道ルートは肩の手前部分に庇があり、スキーで乗り越すにはキツイと判断しました。



↑左横を見ると美瑛岳と崖がコントラスト良くフレームに収まりました。



↑スキーを装着したままジグザグに登り、右方向の肩に出ました。



↑肩に上がるとこの景色です。ここでスキーをデポし、ツボで登り始めました。


↑後ろを振り返るとこの景色です。先行者もスキーをデポした人がいるようです。

↑11:48 頂上到着。美瑛岳をバックにセルフ撮影しました。          ↑12:46 スキーをデポした位置に戻りました。
                                                     30分ほど休憩して昼食にラーメンを作りました。



↑振り返ると頂上がそこに居ます。                         ↑12:58 1600m付近を過ぎた付近で片方のスキー先端が雪の段差に突き刺さり
                                                     前にもんどりうちました。慎重に滑らないと、雪が邪魔をします。
                                                     雪面が融けてしまい、スキーが滑らない部分と滑る部分が極端です。
                                                     そのたびガックン!ガックン!と取られてしまうので転びそうになりますし
                                                     踏ん張るチカラが必要になるのです。       



↑13:40 ようやく登山口に戻りました。
      いろいろアクシデントはありましたが、それも登山には、つきものの楽しさです。
      さて、次回はどこへ行きましょう…かね?

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