十勝 振り子沢 (三段山⇔十勝連峰縦走路大砲岩)


午後から晴れるようなので少し遅めに10時にスタートしました


 この斜面の右上部に2人登っています↑黒い点です
(↓下画像の右上拡大画像です)


↑スタート当初、目の前は青い空がありました。画像正面に見えるのが1段目ですが、10分もしないうちに
黒い雲が背中側の上富良野方面から流れてきて、1段目の上方に見える前十勝方面は雲がびっしりです。
↓下の画像は1段目を登りきり、2段目へ向かう途中で方向を真南方向(右)へ変えて樹林帯へ向かう
地点から撮影した画像です

振り子沢へ向うには、まずこの地点からナマコ尾根に渡らないといけません。それには、間にある2つの
谷を渡らなければいけません。谷の深さは約10〜15mほどですが↓降りる位置をよく調査しないと滑落
します。また渡る位置が帰りに分るように渡った場所にデポ旗(リボン)を結びました。後方を向いて撮影
しています。


↓前方を向き撮影しました。まだまだ雲が厚いです。しかし、午後から晴れる予定です。よく見ればスキー
跡が着いていますね。前日のものでしょう。




↑ナマコ尾根は名前の通り、海のナマコが這いつくばったようにヘラベッタイ形をしています。
小テラスまでは、木が生えていますが、その先は雪面だけになるはず…です



↑ここまでは右左に急な谷があるので方向を見失っても、冷静にナマコ尾根の右(南)にある谷伝いに
進めば行きも帰りも迷うことはない地形でしょう。



↑前方にOP尾根、左にカバハラ尾根、右が3段目に続く2段目斜面です。少し雲が薄くなってきました



↑後方を振り返ると青空が広がっていました。画像で見える下界は白金温泉方向です



↑スタートから1時間ほどでナマコ尾根の中間まで到達しました。



↑見る間に晴れてきて絶景が眼前を埋め尽くしました。その迫力たるや…唖然です。




↑両側を絶壁達に囲まれると息が詰まる気がします。左右は三段山や前十勝を目指す多くのスキーヤー達が
どんどん頂上を目指して斜面を進んでいるのに、こちらは一人ラッセルで黙々と進んでいる姿を想像すると
どこか妙で、どこか孤高な姿が浮かんできます。でも良いんです。自分のスキーを捜索するんですから。



小テラス手前に到着しました。前方は、広く、そして白い雪面が…
広がっていました
←進むルートは画像の青線。赤矢印が今日の目標、大テラスです
@の小テラスでスノーシューをデポしてアイゼンに履き替えます。
ここから小テラスまでは目標物のない地形になりますので、用意して
きた自作の赤い旗を雪面に刺して進みます。万が一、下山までに霧が発生し、視界がおぼつかなくなった
らこれが役に立つはずです。



↑大テラスに登ると左右はこんな感じです




↑とにかくOP尾根の迫力たるや…凄いものがあります




↑OP尾根からカバハラ尾根の断崖。とにかく火山活動で生み出された壁が眼前に立ちはだかり私を圧倒
するのです



↑大テラスの上は這い松が密集しているのでしょう。今は凍ってシュカブラを作っていますが、暖かくなると
枝が顔を出して歩くのに邪魔になるかもしれません。斜面はアイゼンを装着していないと滑り落ちることは
間違いありません。踵を蹴りこむようにしても半分しか埋まらない硬さでした。↑斜面を降りようとすると
私の踏み跡をたどってボーダーさんが登って来ていました。途中で諦めて滑り降りて行きました。きっと
アイゼンを持っていなかったのでしょう。↑赤旗はとても目立ち「これなら役立ちそう」と次回も持参しようと
決めました。



↑三段山を登る途中の2段目東側急斜面に木の影が綺麗に映し出されていました。良く見れば…斜面の
下に滑った跡がありました。「なんと!ここは去年も今年も雪崩れている場所!」事故っていないから記事
にはなっていないのでしょうが、ナント無謀な行為。命が何個あっても足りない行為ですね



↑全体はこんな状況です。



↑どうしてここまで晴れるかなぁ…俺もスキーがあれば…嘆いてもしかたありません。見つけるのみです



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