遭難や事故について(2020年5月24日現在)

登山を始めて10年以上が経過しました。

毎年どこかで遭難や山の事故が発生し、ニュースになっているのが気になります。
不可抗力な原因で巻き込まれる事故や遭難は別にして、避けうる原因の事故や遭難が多いと感じます。


わたしが感じる避けれなかっただろうと思われる遭難は、2014年9月の御嶽山噴火遭難や1980年8月の富士山大量落石事故などではないでしょうか。

火山の噴火や大量の落石は避けられません。それこそ登山しないしか手段が無いと思います。

しかし、先行者が起こす落石や急斜面での雪崩遭難など、慎重に考えれば避けられる遭難が多発して心が痛い。

落石は先行者が石や小岩を落とさないように慎重に歩を進める!それでも石や小岩が落ちれば後続者に「ラック!」と叫んで注意する。
たったそれだけで遭難は減少させることはできるでしょう。
雪崩は、前日までの降雪した雪質のチェック技術と斜面の傾斜を目測する技術があれば避けられます。

要は経験の少ない未熟者(指導者やリーダーを含め)が引き起こすエラーなんです。
労災を含め、全ての災害に通じる「ハインリッヒの法則」が理解できていません。
嘆かわしい限りです。

活火山を登るときは気象庁の活動情報を事前調査する。もろい岩が多い登山道を登るときはヘルメットが必需品です。


反して避けうる遭難は、2009年7月に発生したトムラウシ山ツアーの遭難や2018年5月に新潟県の五頭山で発生した親子の道迷い遭難などです。
トムラウシ山の場合は、帰路の時間制約があり強行に至ったガイドの行動選択ミスです。同日、美瑛岳でもガイドが客を凍死させています。
装備不足や甘い状況判断の中、強行下山は死へのロードをまっしぐらだったのではないでしょうか。

新潟の道迷い遭難は痛ましい事例でした。地形図は無くてもYAMAPをダウンロードしていたら…と悔やみます。
雪渓が残る春は、登る人が少ないと踏み跡を失いやすい。
わたしもペイントなど進む方向の印が無い岩場で道をロストし、2度ほど来た道を戻った苦い思い出があります。
幸いにも踏み跡を発見し、事なきを得ましたが危ういところでした。


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