旭岳(2291m)      2009年5月10日(曇りのち晴れ)

 念願の北海道最高峰「旭岳」に登ることができました。道北地方は大雪山系の山を除くと余り高い山がありません。利尻岳は離島ですし、ピンネシリ(700m)や函岳(m)、手塩岳(などは旭川から遠いので取りあえず登る候補を旭岳に絞りました。
 
 アプローチ

旭川市内からは、道道1160号の旭川旭岳温泉線を通り旭岳ロープーウエイ傍の旭岳登山口を目指します。市内から約1時間で登山口に到着します。季節によりロープーウエイ傍の駐車場=下写真Aは有料になりますので、その場合は手前にある無料駐車場=下写真@を利用してください。今回はまだどちらも無料の時期なのですが、登山口に近い公共の無料駐車場を選択しました。なお、ロープーウエイは時期により料金や運行時間、運休期間(年2回)が異なるので、利用する場合はHPで時間や料金、運行の有無を確認してください。

 (山頂からデジカメで拡大撮影しました)

 地図 

 
国土地理院の地形図は「旭岳」です=下画像



 ネットで登山口から登っているモノを探しましたがなかなかひっかかりません。地図は旭川で唯一全道分を用意してあるマルカツデパートの6階にある旭川富貴堂「メガ・・店」で購入しました。

 駐車場に到着したのが朝6時30分と、一番乗りしたまでは良かったのですが…身支度が済んでもなかなか一人で登りだす勇気が出ません。だって初めての大雪山系です。それも一番の高い山で…下からの登山道が冬道はどのようになっているのか不明です。ネットで探したものは全て画像のない夏道ばかりでしたから。すると…迷っている私の前に山スキーを用意して登山口付近に駐車する1台のオッチャンカーが来ました。「こりゃ、ひょっとしたらここから登りだすぞ!道案内になって…」と期待を持って車内で待つこと1時間以上…この時期無料になっているロープーウエイ側の駐車場を利用せずわざわざロープーウエイから遠くなる公共の無料駐車場に車を停めたと言うことは、下から旭岳方面を目指す団体と決め込み待ってみました。
 待つこと1時間20分…7時50分に6名の団体(男4女2)さんが出発したので私も10分ほど間を空けて出発しました=下画像左

 











上画像右は団体が出発した地点からロープーウエイ方向をパノラマ撮影しました。画像の右方向が進行方向です。ここで私とても残念に思いました。こんなに整備されたコースだったとは思いませんでした。これなら先行者は要りません。迷うことない登山道です。私はてっきり細い道で林の中を縫うように進むのだと思いました。踏み跡がないと迷いそうな地形だなぁ・・・と地形図を見ていて思ったものですから尻込みしていたのですね。雪上車でバッチリ圧雪された幅約5mの道が歴然と続いていました(笑)。












登山口から進行方向を出発前に写しました(左)。チョット先に坂が見えます。出発は8時ジャストです。14分ほど進むと中画像です。少しばかりの急登を経て第1天女ヶ原に20分ほどで到着しました(右)。上空は雲がビッシリですが、時折晴れ間が見えてます。風があり雲の流れが速いです。気温は6度。


緩やかな左カーブで登山道は続きます。実はこの道…旭岳スキー場のコースです。
しかし、第1便のゴンドラ(9時出発)が出発していないので誰も滑り降りてきません。
鶯が「ホーホケキョ♪」と鳴き静寂を時折破ります。
日差しも弱く実に登りやすい気候です。熊も出そうにないので鈴は外しました。先行者も耳障りでしょうから。

40分進むと前方に高い崖が見えてきました。
第2天女ヶ原も近そうです。

























8時44分。コースの分岐点に着きました。団体さんは右にコースを取り、上の画像では見えにくいですが画像正面の急登に取り付いたばかりの様子です。追いつかないようにユックリ登っているのですが…それでも追いついてしまいます。ここまで距離を取る為、5分休憩を3回とっています。本来なら30分ほどでこの地点に着いているのでしょう。雲が取れてきて、どうやらこれから天気が良くなりそうです。天気予報でも午後から晴れと言っていました。


中央部分をズームアップしてみました。この画像の左部分へ斜めに走り、溝のように見える部分を登っていきます。

前方の団体さんの進みが余りに遅いため、また、斜面で休憩をしだしたので写真を取りたかったのですが、一挙に抜くことにしました。団体さんとしても後ろをピッタリついて来られるのも嫌だろうと思い、パスする事に決めました。なのでこの画像の左部分=姿見分岐に至るまで画像はありません…。

団体さんが休憩しているのを横目に休みを要れず35度ほどの急登を登りきるのは実にしんどかったです。
しかし、この辛さに匹敵する絶景が私を待ち受けていました↓。


































この画像を撮影する20分ほど前、斜面のコースで上から滑ってくるスキーヤーとぶつかるところでした。彼も急斜面のコース下に人が居るとは思っていなかったらしく相当なスピードで降りてきていました。こんなこともあろうかとコースの端を登っていて正解でした。中央部分を登っていたら危なくぶつかるところでした。くわばらくわばら…。

すでにゴンドラの第1陣は石室に到着している様子です。時刻は9時30分。ここまで1時間30分はとてもいいペースです。標高はこの地点で約1600mです。画像の中央部分に写る爆裂火口の噴煙と右の山肌から流れる雲をまとった旭岳が紺碧の空に映えて「きれい…」




















10分で石室到着!べつに急いでいるわけではありませんが、今日は1ヶ月ぶりの登山なので気が逸ります。




















石室前で5分休憩し、一路頂上へ

















ゴンドラの先行者達についていきます。



















10時4分、後ろを振り返ると姿見の駅や石室が小さくなって見えます(上左)。雲は北方面(進行方向と逆)に流れ、麓の忠別ダムまでハッキリ見えるようになってきました。10時27分、元気なお年寄り男性をパスして後ろを振り返ると(上右)ずいぶん高度を上げていることが実感できます。




















10時30分、爆裂火口がハッキリ見えるようになりました(上左)。噴煙は6カ所以上あるようです。10時54分、先行者が休んでいる地点に標識が確認できました(上右)。













10時56分、標識地点に到着すると8合目の標識であることが分かりました(上左)。11時2分、日差しが強く岩は乾いていますが、日陰にはビッシリ氷が張り付いています。夜中の低い気温が想像できますね(上中)。ここで私、体調に変化を感じました。どうやら右足が変です。太ももがつりそうです。「ペースが速すぎたんだなぁ…」と思い、例のだましだまし作戦に出ることを決断しました。ペースを落とし、ユックリユックリ進みます。すると今度は!左太ももも…桃のうち…じゃなかった太もももつり出しました(汗)。覚悟を決めて休憩をこまめに取る事にしました。頂上はまだまだ先です(上右)。ザックを下ろし、岩に腰を下ろして恨めしげに頂上を見つめていると…私はあることを発見しました。さてそれは…

旭岳パート2へ続く


           

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