富良野岳( 1911.9m)→上ホロカメットク山(1920m)⇔十勝岳(2077m)

1泊2日の山行のあとは、少し手を抜いて日帰り登山と決め込みました
次の目指す山行の予行演習に上記の縦走をして自分の体力と山の様子を確認したのです。登山口の標高は約1270m。アップダウンの繰り返しになる縦走ですから標高差はあまり計算してもしかたがありません。総行程距離は約17キロ・当初予定した行動時間は10時間でしたが…7時間で完了しました。途中、ザックを下ろしての休みは富良野岳山頂と三峰山、十勝岳の3度です。前回から導入したハドレーションシステムは実に有用でした。上ホロ避難小屋に水場はありません。持参した水は3Lです。使用したのは2Lでした。

1/25000地形図は「十勝岳」です



旭川からは国道237号を通り美瑛町進行します。国道沿いのセブンイレブンから美瑛町市街へ左折し道道966号(十勝岳温泉美瑛線)に入り白金温泉を経由して十勝だけ温泉の登山口を目指します。この道道…冬場は白金温泉までしか除雪していませんのでお気をつけ下さい。白金温泉から十勝岳温泉までは対面通行の狭い道が続くのでスピードは控えめにお願いします。




3時起きで目指した登山口。4:06に美瑛町市街を抜けた時は旭岳が朝日にクッキリシルエット状態(左画像)、4:11には目指す十勝連峰の山々が出現しました(中左画像)。白金温泉には4:23到着(中右画像)。画像にある標識に従い進路を直角に右へ変更します。望岳台を過ぎて吹き上げ温泉も通過し、上富良野から十勝だけ温泉へ向かう道道291号(吹上上富良野線)との交差点に建つ「ヒュッテバーデンかみふらの」 へ出たのが4:35でした(右画像)。画像(左画像)にある看板で位置を確認し先に進むこと6分…



無事「湯元凌雲閣」前の無料駐車場に着きました。車中で食事後に身支度を済ませ、トイレで小用を使った後、登山口に向かいました。凌雲閣の左側から登山道が続いています。天気は朝から暑くなるようす。抜けるような青空です。




出発は5:00(左画像)。まだまだ駐車場は空き空き状態ですが、下山後ココが一杯になり道路上に停車している車もありました(中左画像)。人気の山なんですねぇ…。朝日を頂上だけ受けて富良野岳が南方向に見えます(中右画像)。進行方向は上ホロ下にある安政火口分岐を目指すので東南東です。登山道は初め200mくらいがコンクリート、すぐに小石交じりの登山道になります(右画像)。





5:12、三段山に登る分岐点(左方向)に差し掛かりました。富良野岳方向は直進です。前方には上ホロ頂上とその右に化け物岩がクッキリしています(中左画像)。画像の上部分が白いのは朝日が強く当たりすぎてハレーションを起こしています。私のコンデジでは対応ができませんでした。朝日は山の反対側から登ってくるので登山口は陰になり少々気温が低めです。登山口では5度ほどでした。しかし、朝日が差し込むにしたがい気温が上がり10度ほどになったのでレイヤードを1枚脱ぎました。半袖のインナーと長袖のインナーの組み合わせ・いつのも夏登山パターンです。5:20、安政火口が確認できる位置に到達。火口を監視する自動カメラが設置されているのが分かります(右画像)。




安政火口を通って流れる小川を渡渉するため下降するためジグザグに登山道は変化します(左画像)。渡渉するの川に近づくと…川は濁って温泉になっています。飲めませんねこの水…(右画像)。





渡渉位置から進行方向をパノラマ撮影しました(上画像)。ここから4キロです。画像左上にある標識は安政火口と富良野岳方向の分岐を示しています。


ここから進行方向は170度くらい西方へ変えます。西南西ですね。ここから登山道はロックガーデン気味に変化し、岩登りが主体になりました。黄色いペンキ印が細かく付いているので安心です。しかし、油断は禁物。トムラウシのように先を急ぐと大きく道を外すことがあるので注意しました。







化け物岩を右から迂回するように登山道は続きました。なので富良野岳は見えないかたちで黙々歩く形でしたが5:36、回り込みを終えると富良野岳がまた見えるようになりました(左画像)。富良野岳まで2・8キロの位置に5:39到着(右上画像)。何度か大きな岩をクリアしながらアップダウンを繰り返すと…(右下画像)。






5:41、上ホロへ向かう登山道との分岐に出会いました。最初に富良野岳と決めていた私は「帰りはココを通るのだな」と何度か振り返り真っ直ぐ進みました。雨が降ったとき水が流れるであろう場所を通り(右上)三峰山を正面にした頃(右下)最後の渡渉位置が見えてきました。




渡渉と言っても水は流れていません。(上)





ここを過ぎると5:51、整備された木階段が表れました(左画像)。途中崩れている場所もありましたが(中画像左)登山道は概ね登りやすかったです(中画像右)。中型の石が大目の道も道自体が広いので黙々と上り続けます(右画像)。




6:07、富良野側にも朝日が差し込み本格的な暑さになってきました。



右手の北西側には大パノラマが広がります(上)




どんどん道が険しくなってきました。どうやら1600付近に到達したようです(上)。



いきなり斜めの登山道が直角に登ろうと変化すると木階段が出現しました6:24(上)。




ココをクリアするとハイマツの林に突入です(上パノラマ)。朝日が登る方向は、縦走方向の山々がキラリと光ります(下パノラマ)




三峰山と富良野岳を繋ぐ分岐点に6:36到着しました。 富良野岳の頂上に今まであった雲はもうありません




木階段が整備されているので実に快調なのぼりです。南斜面と北斜面を南側から縫うように登山道は続きます。6:46、1800m付近の最終コル手前で頂上方向を撮影するとサンヨウが良く見て取れます。しかし、山の大きさは思っていたより小粒でした。ニペソツやトムラウシを見ているからでしょうかね










7:00に頂上に着き、記念撮影をして5分ほど四方を撮影し、一息入れて上ホロを目指しました。すると登るときには気が付かなかったのですがガスがトムラウシ側から湧いていました7:11。朝日にあぶられるように山の緑が保有していた水分が沸き立っているようです。コルを通過して縦走路を見渡せる位置に着くと…




後続者が登ってきていました。挨拶をして地形図を出し、何度も眼前の景色と一致させました。目で追う縦走路は長く、そして迫力がありました。





7:26、分岐点が見渡せる位置まで下り、分岐点に7:29到着すると…フラフラ〜…とキタキツネが出現しました。ずいぶん痩せています。北海道で沢水を飲むときは必ず煮沸が必要と再確認しました。分岐を過ぎると木道が続きます。まずは三峰山を目指します



しかし、縦走路はなかなかヘビーです(左画像)。最初の1746ピーク手前で岩がごろごろ、ロッククライミング気味に大岩を乗り越える場面(右画像)もありました。

まだ続きます。パート2へ縦走してください

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