北鎮岳(2244m) 比布岳(2197m)永山岳(1978m)

1/25000地図は「愛山渓温泉」 


登山口になる愛山渓温泉は、隣に愛山クラブの山小屋があり温泉に申し込むと素泊まりができるそうです。温泉料金は日帰りで500円。シャンプーと石鹸は常備していますが、露天風呂はなく1種類の湯船だけです。しかし、その温泉は温度、泉質とも抜群の温泉です。
旭川から愛山渓温泉への道順は、国道39号を北見方面へ行き、高規格道路の愛山上川ICを過ぎた安足間・東雲地区にある愛山渓ドライブインの交差点(3差 路)を右折して道道223号愛山渓上川線に入ります。(高速道路を比布から上川方面へ異動してきた方も愛山上川ICで下りるとあとは同じルートです)約 19キロ走行すると愛山渓温泉です。ただし注意点が1つあります。ここは冬季間通行止めになるので通行止めになる時期は気を付けて下さい。今年は雪が多く て道路が開いたのは5月8日だったそうです。通行止めは10月の中旬あたりです。


 さて駐車場から温泉に向かって右側にこの画像の場所があります
 登山口はここです。入山届はここから5分ほど歩いた位置にポスト
  があるので中のノートに届を記入してください

















↓画像左にあるのが入山届のポストです。分岐標識があるので「沼の平(夏道)」方向へ青線の通り左折します。直進すると林道から「本安足山」に続く道になります。行く場合には充分注意をして下さい(春スキーで登る際は、このルートになります)。






↑登山道はイズミノ沢沿いを進みます。沢に流れる2本の川の間にある小さな尾根沿いを通ります。夏道は最初、出ていますが、雪解け水で川状態になっていますので歩けません。目印にして脇の雪の上を進みます。
 雪は硬く踏み抜く心配はありません。スノーシューを持ってきましたが、無駄だったかもしれませんね。




夏道標識も所々出ていますし、ピンクの目印テープも細かくあるので心配なく進めます。春スキーで降りてきた跡があるので心強いです。




↑この部分を抜けると…

↑渡渉のための鉄橋が見えます(画像中央部分)




↑ココを渡ると少し拓けた場所になり沢の右側(西)を進みます。↑この位置で川が左に曲がり中央部分に小さな尾根が出現します。道が2方向に分かれるのですが、地図で確認すると先の部分で合流していました。なので進みやすい(右)の沢を選択して進みました。



↑合流部分に出る前の画像です。青線方向へ進みます。するとどうも前方に雪崩のデブリらしき物体を赤丸部分に確認しました。



↑間違いなくデブリです。赤丸部分にある雪庇が崩れて斜面を滑り、ココまで到達しているようです。既に落ちきっているのでこれ以上雪崩れることはありません。このまま雪は溶けていく形です。



↑6:32 第1目標の「昇天ノ滝」が見えました。滝の周りは雪が降り積もり、滝壺を隠しています。しかし、轟音は谷を轟き、武者震いが来るようです。




↑昇天の滝から直角に進行方向を右(西)に曲げ、流れる川の右側(左岸)を進みます。前方に見える「村雨ノ滝」までデブリが続いていました。私は絶対「真冬に来ないぞ!」と確信した谷です。



↑夏道は出ていませんでした。進行方向に滝があり、青線のルートを攻略するしか手はありませんでした。
 唯一目視で登れそうな角度と取り付き部分がありそうな場所があったので、覚悟を決めて登りました。
 立っている位置では、キックステップが多少利きました。朝日が当たっている部分は少し軟いだろうと判断し、足元が崩れない部分を選択して登りました。
 時間が早いことが幸いしました。気温が低くて、雪面が青氷状態で、6本爪が利かない状態なら引き返すつもりでした。登る方法が限られますからね。 
 無理はしません。ピッケルを持っていませんから…。

 (2018年6月23日の午前11時頃、北海道の大雪国立公園内にある「村雨の滝」で江別市のご夫婦がここを通過しようとして奥様(56歳)だけが滑落し、
 途中で停止しました。夫が助けようとしましたが無理だったので救助を要請しました。
 しかし、通報中に妻は再度滑落し滝つぼに落ちてしまい頭や体を強く打ってお亡くなりになってしまいました。
 救助に当たった副隊長も滑落して意識不明になっております。 くれぐれも無理せず、注意して通過して下さい。)




↑Aの位置で撮影した画像です。左隅が滝です。



↑登り切って眼下を撮影しました。恐ろしいほど切り立った斜面。約30分の格闘でした。



↑夏道を参考に登るつもりでしたが…上りきったところは道がドウのと言える場所ではありませんでした。(後ろを撮影) 
 右の画像では一面の雪原です。(進行方向)スキー跡を追いました。見ているだけで気持ちよさそーなシュプールでした





↑スキーを持って登れば良かったと後悔はしていません。スキーをザックにつけていては登れたかどうか分からない滝の攻略でしたからね



↑あまり進んでから斜面を登ると角度は急になりそうです。夏道より少し手前をスキー跡は滑っていました。青線の通りです




↑画像にあるスキー跡の通り雪面をトラバース気味に登り続けます。ここは相当な登坂距離です。覚悟を決めて単調な登りを続けます



↑地図にある1709mの手前で雪面にぱっくり開けたクラックを発見です。全層雪崩の跡ですね。気温が高い場合は気を付けなければいけません。下山時の気温を気にしようと決めました。



↑背丈ほどの巨大クラックを直登使用としたら…ナント!熊の前足あとを発見です。1歳半くらいの固体でしょうか、少し小さめでした。



↑この巨大クラックを上りきるとソコはパラダイスでした。スキー跡が実に長〜く伸びていました。気持ちいいでしょうねぇ…来年は?と考えずに要られません。



↑マズは画像でピョコンと見える永山岳(1978m)を目指します。夏道があるだろう赤丸部分が目印です。



↑赤丸部分につくと、あまりに日差しが強くて永山岳斜面の夏道部分がよく分かりません。



↑近くによって「多分あの辺だろう?」と赤丸部分に目星をつけて進みました。↑大正解です。ここで軽アイゼンを外しました



↑軽アイゼンを外した位置で登ってきた方向をパノラマ撮影です。青線が登ったルート。紫は下山に使ったルート(夏道)です。

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